easyMarkets(イージーマーケット)は固定スプレッド制を導入しており、海外FX業者の中でもスプレッドは最狭水準となっています。
また、最大レバレッジは500倍で初回入金ボーナスや再入金ボーナスもあるため、少ない証拠金で取引を始められる点がメリットです。
ただし、ロットを大きくしすぎたり相場状況によっては大きな損失が出る可能性もあります。
ここでは、easyMarketsのロスカットに関するルールや注意点などを詳しく解説していきます。
easyMarkets(イージーマーケット)のロスカットルール
easyMarketsのロスカット(強制決済)は、以下の手順で執行されます。
- 証拠金維持率が70%を切るとマージンコールが発生する
- 証拠金維持率が30%を切るとロスカットが執行される
- ロスカットが間に合わなかった場合には、ゼロカットが実行される
証拠金維持率が70%を切るとマージンコールが発生する
easyMarketsでは、証拠金維持率が70%を下回るとマージンコールが発生します。
マージンコールとは?
証拠金維持率が低下して、ロスカット水準が近づいていることを知らせてくれるアラート機能。MT4やMT5では、ターミナルが赤くなります。
- 全ポジションを決済(損切り)する
- 一部のポジションを決済して証拠金維持率を上げる
- 追加入金する
証拠金維持率が30%を切るとロスカットが執行される
マージンコール発生後、さらにレートが逆行して損失が広がったとします。
その状態で証拠金維持率が30%を下回ると、ロスカット(強制決済)が実行されます。
ロスカットとは?
証拠金維持率がFX会社の定めた水準を下回った場合に、強制的に決済されるシステム。
ロスカットが間に合わなかった場合には、ゼロカットが実行される
easyMarketsでは証拠金維持率は30%を下回るとロスカットが実行されますが、相場の急変動でロスカットが間に合わない可能性が考えられます。
ロスカットが間に合わないと、口座残高がマイナスになってしまいます。
ゼロガットシステムとは?
口座残高がマイナスになった場合に、マイナス分をFX会社が補填してくれるシステム。国内FX業者にはこのシステムはなく、海外FX業者特有のシステム。
easyMarkets(イージーマーケット)では、強制ロスカットにどのくらい耐えられるのか?
次に、easyMarketsの取引では、保有ポジションがどのくらい逆行したら強制ロスカットされるのかを解説します。
強制ロスカットされる数値を算出するためには、以下の3つを把握しておく必要があります。
- ロット数に対する必要証拠金
- ロスカット水準の有効証拠金
- ロスカット水準までの許容含み損
ロット数に対する必要証拠金について
ロット数に対する必要証拠金は、以下の計算式で算出できます。
(銘柄の価格xロット数量)÷レバレッジ=必要証拠金
easyMarketsの最大レバレッジは500倍なので、ドル円(USD/JPY)で計算してみましょう。
ドル円(USD/JPY)が130円で1万通貨(0.1ロット)を保有する場合の必要証拠金は
(130円x10,000)÷500=2,600円
したがって、必要証拠金は2,600円です。
ロスカット水準の有効証拠金について
ロスカット水準の有効証拠金は、以下の計算式で算出できます。
必要証拠金xロスカット水準=ロスカット水準の有効証拠金
easyMarketsの初回入金で100,000円を入金し、50,000円のボーナスを受け取って有効証拠金が150,000円だったとします。
easyMarketsのロスカット水準は30%なので、150,000円x0.3(30%)=45,000円
つまり、ロスカットされた場合に残る有効証拠金は45,000円になります。
ロスカット水準までの許容含み損について
ロスカット水準までの含み損は、以下の計算式で算出できます。
必要証拠金-ロスカット水準の有効証拠金=ロスカット水準までの許容含み損
計算式を使って、ロスカット水準までの許容含み損を計算してみましょう。
■計算例
- ドル円(USD/JPY)が130円で1万通貨(0.1ロット)を保有する
- 有効証拠金は15万円
- 1万通貨を保有するための必要証拠金は
(130円x10,000)÷500=2,600円 - ロスカット水準の有効証拠金は
150,000円x0.3(30%)=45,000円 - ロスカット水準までの許容含み損は
2,600円-45,000円=-42,400円
つまり、42,400円の含み損を抱えた時点でロスカットされることになります。
1,000通貨(0.01ロット)→10円/1pips
1万通貨(0.1ロット)→100円/1pips
10万通貨(1ロット)→1,000円/1pips
easyMarkets(イージーマーケット)の証拠金の計算方法
ロスカットされないためにも証拠金の計算方法を理解しましょう。
必要証拠金の計算方法
easyMarketsでポジションを保有する場合に必要な証拠金は、以下の計算式で算出できます。
必要証拠金=(通貨の価格x保有ロット数)÷レバレッジ
下記の例を見ながら、実際に計算してみましょう。
【例】ドル円(USD/JPY)のレートが130円とします。
- 10万通貨を保有するために必要な証拠金は
(130円x10万通貨)÷ 500(easyMarketsの最大レバレッジ)= 26,000円 - 1万通貨を保有するために必要な証拠金は(130円x1万通貨)÷ 500(easyMarketsの最大レバレッジ)= 2,600円
- 1000通貨を保有するために必要な証拠金は
(130円x1,000通貨)÷ 500(easyMarketsの最大レバレッジ)= 260円
【例】ドル円(USD/JPY)のレートが130円とします。
- 10万通貨を保有するために必要な証拠金は
(130円x10万通貨)÷ 25(国内FX業者の最大レバレッジ)= 520,000円 - 1万通貨を保有するために必要な証拠金は(130円x1万通貨)÷ 25(国内FX業者の最大レバレッジ)= 52,000円
- 1000通貨を保有するために必要な証拠金は
(130円x1,000通貨)÷ 25(国内FX業者の最大レバレッジ)= 5,200円
証拠金維持率の計算方法
次に、証拠金維持率の計算方法について解説します。
証拠金維持率とは?
上で学習した証拠金に対する資産(口座残高)のことを言います。証拠金維持率がFX会社の定める水準を下回るとロスカット(強制決済)が執行されるため、注意が必要です。
証拠金維持率は、以下の計算式で算出できます。
(有効証拠金÷必要証拠金)x100=証拠金維持率
【例】easyMarketsへ10万円を入金して、証拠金10万円で取引を開始するとします。
- USD/JPYのレートが130円の時に、10万通貨(1ロット)を保有するために必要な証拠金は
(130円x10万通貨)÷ 500(easyMarketsの最大レバレッジ)= 26,000円です。 - この場合の証拠金維持率は
(有効証拠金100,000円÷必要証拠金26,000円)x100 = 約384.6%
したがって、証拠金維持率は約384.6%ということになります。
下記は、一般的に「最低でもこれぐらいの維持率は必要」と言われているラインです。
- スキャルピング(超短期売買)→300%以上
- デイトレード(ポジション保有時間が数時間程度)→500%以上
- スイング・ポジショントレード(ポジション保有時間が数日~数週間程度)→800%以上
easyMarkets(イージーマーケット)のロスカットに関する基本知識
ここでは、easyMarketsのロスカットに関する基本的な知識を解説します。
easyMarketsのボーナスは証拠金として使える
easyMarketsでは初回入金ボーナス、再入金ボーナスなどのプロモーションを行っていますが、全てのボーナスにクッション機能が付いているので証拠金として使えます。
例えば、初回入金で10万円を入金し5万円のボーナスを受け取った場合には、有効証拠金は15万円になります。
最初に入金分の10万円から使用され、残高が0になるとボーナス分が使用されます。
ロスカットを避けるための方法
easyMarketsでロスカットを避けるためのの主な方法は、以下の3つがあります。
- ロットを大きくしすぎない
- 証拠金維持率が下がったら、ポジションを減らしたり損切りする
- 追加入金する
easyMarketsでは最大レバレッジ500倍で取引できますが、あまり大きなロットを保有すると少しの逆行でロスカットされる恐れがあります。
easyMarkets(イージーマーケット)のロスカットまとめ
今回は、easyMarketsのロスカットについて解説してきました。
最後に要点をまとめます。
- easyMarketsでは、証拠金維持率が70%を切るとマージンコールが発生し、30%を切るとロスカットが実行される
- 急激な変動で口座残高がマイナスになった場合は、ゼロカットシステムが発動するため入金額以上の損失が出ることはない
- ロスカットを避けるために、ロスカット水準までの許容pips数を把握しロットを大きくしすぎないよう注意する