Exness(エクスネス)は初期状態で最大2,000倍、条件を満たすと無制限という文句なしの業界最高水準のハイレバレッジが人気の海外FX会社です
しかし、ハイレバレッジで取引する場合、自分の予測と反対方向へ相場が動くと損失が大きくなる、という点に注意が必要です
このページでは、エクスネスのロスカットに関するルールや注意点について詳しく解説していきます
Exness(エクスネス)のロスカットルール
エクスネスのロスカットは以下の手順で実行されます。
- 証拠金維持率が30~60%(口座により異なる)を下回るとマージンコールが発生する
- 証拠金維持率が0%になった時点で強制ロスカットが執行される
- 相場の急変動で証拠金維持率が急激に下がり、残高がマイナスになった場合には、損失分をExness(エクスネス)が補填してくれる
証拠金維持率とは?
ポジションを保有するために必要な証拠金に対して占める残高(有効証拠金)の割合のこと。
(有効証拠金÷必要証拠金)x100で算出します。
証拠金維持率が60%から30%を切るとマージンコールが発生する
エクスネスでは証拠金維持率が30~60%を切るとマージンコールが発生します。
マージンコールとは?
保有しているポジションとは逆方向へ相場が変動し、評価損の拡大とともに証拠金維持率が低下し、ロスカットが近づいていることを知らせてくれるアラート機能のようなもの。
海外FX会社では50%から100%でマージンコールが発生することが多いです。
エクスネスでは5つの口座タイプがありますが、口座によってマージンコールが発生するタイミングが異なります。
口座 | マージンコール |
スタンダード口座 | 60% |
スタンダードセント口座 | 60% |
ロースプレッド口座 | 30% |
ゼロ口座 | 30% |
プロ口座 | 30% |
証拠金維持率が0%でロスカット(強制決済)が執行される
マージンコール発生後、さらに損失が増えて証拠金維持率が減少し、0%になるとロスカットが執行されます。
ロスカットとは?
証拠金維持率がFX会社の定める水準(エクスネスでは0%)を下回った場合に、強制的にポジションが決済されることをいいます。
一般的なFX会社のロスカット水準は、20~50%のところが多いのですが、エクスネスでは0%まで取引を続けられます。
したがって、ロスカット=証拠金額が全て無くなった状態になります。
ロスカットが間に合わなかった場合のゼロカットシステムとは?
エクスネスでは、証拠金が全てなくなるとロスカットされますが、相場の急変動でロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになってしまうことが考えられます。
その場合、マイナス分はエクスネスが補填してくれるため、入金額以上の損失が出ることはありません。
ゼロカットシステムとは?
ロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになった分はFX会社が補填してくれるシステム。海外FX会社の多くが採用しており、安心して取引できます。
リーマンショックやスイスフランショックで、追証が払えなくて破産した人のニュースを見たことがあるよ。
Exness(エクスネス)では強制ロスカットにどれくらい耐えられるのか?
次にエクスネスの取引で損失が出た場合、ロスカットに変えられる証拠金やpips数について計算してみましょう。
以下の順番で計算していきます。
- ロット数に対する必要証拠金を計算する
- ロスカット水準の有効証拠金を計算する
- ロスカット水準までの含み損を計算する
ロット数に対する必要証拠金を計算する
まずロット数に対する必要証拠金を計算しましょう
必要証拠金は、以下の計算式で算出できます。
(銘柄の価格xロット数量)÷レバレッジ=必要証拠金
USD/JPYが130円で1ロット(10万通貨)を保有した場合
(125円x100,000)÷2,000=6,500円
この場合の必要証拠金は、6,500円になります。
ロスカット水準の有効証拠金
次にロスカット水準の有効証拠金を計算しましょう。
以下の計算式で算出できます。
必要証拠金xロスカット水準=ロスカット水準の有効証拠金
エクスネスはロスカット水準が0%ですから、必要証拠金が10万円だった場合は
10万円x0=0円
つまり、「証拠金が0円になるまでロスカットされない」ということになります。
ちなみに、多くの海外FX会社が採用しているロスカット水準20%だと、必要証拠金が10万円とすると20%の2万円まで減るとロスカットされます。
ロスカット水準まの含み損
ここまで計算できたら、最後にロスカット水準まで耐えられる含み損を計算しましょう。
以下の計算式で算出できます。
必要証拠金-ロスカット水準の有効証拠金=ロスカット水準までの含み損
【例】USD/JPYが130円の時に1ロット(10万通貨)、レバレッジ2,000倍で取引するとします。
この場合、
- 必要証拠金は、(130円x100,000)÷2,000=6,500円
- ロスカット水準の有効証拠金は、6,500円x0%=0円
したがって、6,500円-0円=6,500円の含み損を抱えた時点で、強制的にロスカットされるということになります。
ちなみに、同じレバレッジでロスカット水準が20%の場合も計算してみましょう。
- 必要証拠金は、(130円x100,000)÷2,000=6,500円
- ロスカット水準の有効証拠金は、6,500円x20%=1,300円
したがって、6,500円-1,300円=5,200円の含み損を抱えた時点で、強制的にロスカットされます。
- 1,000通貨(0.01ロット)→10円
- 1万通貨(0.1ロット)→100円
- 10万通貨(1ロット)→1,000円
ロスカット水準までの含み損が6,500円として上記の例に当てはめると、
- 10万通貨を保有した場合→6,500円÷1,000=6.5pips
- 1万通貨を保有した場合→6,500円÷100=65pips
- 1,000通貨を保有した場合→6,500円÷10=650pips
ということになります。
Exness(エクスネス)のロスカットの基本知識
ロスカットを避ける方法は以下の3つがあります。
- 追加入金を行う
- ポジションを減らすまたは損切りする
- ロットを大きくしすぎない
上記の中では、追加入金を行うのが最も手軽ですが、銀行振込のように反映まで時間がかかる入金方法だと、間に合わない可能性があるので注意しましょう。
基本的には、ポジションを減らしたり損切りすることをおすすめします。
③の「ロットを大きくしすぎない」についてですが、証拠金維持率は最低でもこの程度はキープするようにしましょう。
- スキャルピング(短期売買)→300%以上
- デイトレード→500%以上
- スイング・長期トレード→800%以上
Exness(エクスネス)のロスカットまとめ
最後にエクスネスのロスカットについてまとめます
- 証拠金維持率が30~60%でマージンコールが発生、0%で強制ロスカットが執行される
- 急激な相場変動でロスカットが間に合わなかった場合はゼロカットされるが、残高がマイナスになった分はエクスネスが補填してくれるので、入金額以上の損失は出ない
- ロスカットは最終手段なので、そこまで証拠金を減らさないような資金管理と損切りを行う