Exness(エクスネス)は、2008年に設立された業界最大手クラスの海外FX会社です。
- 最大レバレッジが無制限
- メジャー通貨ペアのスワップ無料サービス
- 業界最狭クラスのスプレッド
といった特徴があり、2020年に日本向けサービスを本格化させてから、短期間で日本人トレーダーの人気を集めています。
さて、FXでは両建てというリスクを限定させた取引手法があります。
一般的な海外FX会社では、両建てについて様々な規制や禁止事項を設けていることが多いのですが、エクスネスはどうなのでしょうか?
このページでは、エクスネスの両建てというテーマで両建ての具体的な手法、注意点など詳しく解説していきます。
Exness(エクスネス)の両建てとは?
両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りの両方のポジションを保有する取引手法をいいます。
同じロット数で両建てを行った場合、必ず片方がプラス、片方がマイナスになり損益が相殺されて0になります。
こちらの例をご覧ください
【例】両建て後に価格が上昇した場合
- マイナスになっている売りポジションを決済、買いポジションだけを残します。
そのまま価格が上昇していけば、利益が出ます。 - 現在は上昇しているが、反転しそうな価格帯に近づいたところで買いポジションを決済して、利益を確定します。
予想通り、その価格帯で反落すれば売りポジションの損失が小さくなる、またはプラスに転じたら買いと売りの両方で利益が出ます。
実際のトレードでは、買いポジションを決済した後にそのまま価格が上昇することもあります。
その場合は、残した売りポジションの損失がさらに大きくなってしまいます。
Exness(エクスネス)は両建ては可能
Exness(エクスネス)では、両建ては認められており禁止事項はありません。
他社では禁止されているような行為についても、制限はありませんからご安心ください。
- 複数口座間での両建て
- 複数業者でボーナスを悪用した両建て
- 家族・友人・グループ間での両建て
- 類似通貨ペアによる両建て
エクスネスでは入金ボーナスがありませんから、上記のようなボーナスやゼロカットの悪用が成立しにくいシステムとなっています。
ただし、複数業者を使っての両建てについては、エクスネスで許可されていても、もう一方で禁止されている場合がありますのでご注意ください。
海外FX会社 | 複数業者間での両建て |
XM | 禁止 |
GEMFOREX | 禁止 |
TitanFX | 禁止 |
Axiory | 可能 |
Tradeview | 可能 |
Exness(エクスネス)の両建て手法|やり方
多くの海外FXブローカーが、同一口座内での両建てのみ認めています。
しかし前述したように、複数口座間や他社口座を使った両建てなど、同一口座間以外の両建ては認めていない海外FXがほとんどです。
一方でExness(エクスネス)は両建ての制限がありません!複数口座間の両建てや経済指標を狙った両建てなどもできます。
これからExness(エクスネス)で可能な両建てのやり方をケースごとに紹介します!
エクスネスの同一口座間の両建て手法|やり方
Exness(エクスネス)の同じ口座で売りポジションと買いポジションの両方を保有するやり方です。
価格が上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場の際には、リスクヘッジとして使いやすい手法となっています。
<メリット>
- 含み益と含み損の合計がゼロになるので、相場の変動が激しいときにはポジションを持ったままゆっくりと値動きの様子を観察できる
- 含み損の拡大を抑えられる
- 損益が固定されるのでロスカットを回避できる
<手法・やり方>
- エクスネスの口座を使い、売りポジションをエントリーする
(例:ドル円を1ロット売りエントリー) - ①と同じエクスネスの口座を使い、同一銘柄を買いポジションをエントリーする
(例:ドル円を1ロット買いエントリー)
値動きが落ち着いてから両建てを解除するとよいでしょう。
「レンジの上限で売りエントリーしてレンジの下限で決済」「レンジの下限で買いエントリーしてレンジの上限で決済」「レンジを抜けたら損切り」するのがおすすめです。
エクスネスの複数口座間の両建て手法|やり方
Exness(エクスネス)では最大200口座まで開設できます。追加口座を開設し、複数口座間の両建ても可能です。
※他の海外FXでは禁止されていることが多いのですが、エクスネスは公式に認められています。
<メリット>
- エクスネスはゼロカットシステムがあるので、損失は最大でも入金額までに抑えられる
- ①の口座でゼロカットになって損失(最大入金額まで)が出たとしても、②の口座で利益が出る
→②の口座の利益が①の損失を超えれば負けない
<手法・やり方>
- エクスネスの口座①で買いポジションをエントリーする
(例:口座①でドル円を1ロット買いエントリー) - エクスネスの口座②で、①と同じ銘柄で売りポジションをエントリーする
(例:口座②でドル円を1ロット売りエントリー)
「①と②の口座の残高を同じにすること」「売りと買いのエントリーのタイミングを合わせること」で、一つの口座だけ損失が拡大するリスクを防げます。
エクスネスと他社口座間との両建て手法|やり方
Exness(エクスネス)の口座と他社海外FXの口座を使い、両建てするやり方です。
注意点は、エクスネス以外の片方の口座も、他社口座との両建てを認めている海外FXを選ぶ必要があること。
※エクスネスは公式に認められていますが、多くの海外FXで禁止されている手法です。
他社口座との両建てを認めている海外FXは、「AXIORY」「TradeView」など。非常に少ないので気をつけましょう。
<メリット>
- ゼロカットシステムがあるので、両建てした片方の口座のポジションは最大でも入金額までの損失しか出ない
→もう片方の口座のポジションは反対に利益が出る
<手法・やり方>
- エクスネスの口座で買いポジションをエントリーする
(例:エクスネスの口座でドル円を1ロット買いエントリー) - 他社海外FXの口座で、エクスネスと同じ銘柄で売りポジションをエントリーする
(例:AXIORYの口座でドル円を1ロット売りエントリー)
このやり方はゼロカットシステムの悪用だとして、ほとんどの海外FXが禁止しています。そのため他社口座を選ぶ際には禁止行為ではないか規約をよく確認することが大切です。
エクスネスではゼロカット狙いの両建てを禁止していません。
ゼロカット狙いは禁止行為になる可能性が高い他社口座を利用するよりも、エクスネス内の複数口座間での両建てをおすすめします。
エクスネスで経済指標を狙った両建て手法|やり方
大きな経済指標発表前に両建てでポジションをたてて、経済指標発表後に大きく利益が出たほうの口座を決済する手法です。
大きな経済指標発表後は価格が大きく変動する可能性が高く、大きな利益も狙えます。
<メリット>
- 運任せではあるが経済指標発表による大きな相場の変動を狙った大きな利益が期待できる
- 損失になるもう片方の口座は、あらかじめ設定した損切りラインまでの損失しか出ない
→もう片方の口座のポジションが損切りラインを超えたら、決済して利確できる
<手法・やり方>
- 経済指標カレンダーを活用するなどして、大きな経済指標発表前にエクスネスの同一口座内で両建てポジションを建てる(※)
(例:同一口座内でドル円を1ロット売りエントリー&ドル円を1ロット買いエントリー) - 経済指標発表後、片方の口座のポジションが損切り幅よりも伸びたら決済して利確する
(価格が上がったら買いポジションを決済、価格が下がったら売りポジションを決済) - 決済していないほうの口座は、相場が落ち着くかプラスに戻ったら決済する、もしくは損失がさらに伸びそうなら早めに決済して大損を防ぐ
(※)ポジションを建てる際に、同じ値幅の損切りを設定することがポイント。そして、高いレバレッジで両建てポジションを建てるのがおすすめです。
経済指標発表後の取引は大きな値動きによって損失リスクも大きくなるので、高リスクです。
両建てすることでリスクを抑えられることもメリットと言えますが、リスクも難易度も高い手法なので上級者向けです。
エクスネスで相関性の高いペアによる両建て手法|やり方
相関性の高い通貨ペア(類似通貨ペア)を選んで、同一口座内で両建てするやり方です。
類似通貨ペアは値動きも似ているため、同じ銘柄を使った両建てと同じような効果を得られます。
<相関性の高い通貨ペアの例>
- ユーロ・円 / オーストラリアドル・円
- ユーロ・ドル / ユーロ・ポンド
- オーストラリアドル・円 / ニュージーランドドル・円
<手法・やり方の例>
- エクスネスの口座で、ユーロ・円を1ロット買いエントリーする
- ①と同じエクスネスの口座で、オーストラリアドル・円を売りエントリーする
※ただし相関性の高い通貨ペアの両建てを禁止している海外FXも多いです。
逆相関性の高い通貨ペアによる両建て手法|やり方
前述の例と真逆の、逆相関性の高い通貨ペアを選び、同一口座内で両建てするやり方もあります。
うまくいけば両方のポジションで利益が出て利益が2倍になることがメリットです。ただし損失リスクも2倍になります。
<逆相関性の高い通貨ペアの例>
- ドル・円 / ユーロ・ドル
- 米ドル・カナダドル / WTI原油
<手法・やり方の例>
- エクスネスの口座で、ドル円を買いポジションでエントリーする
- ①と同じエクスネスの口座で、ユーロドルを売りポジションでエントリーする
- うまくいけば両方のポジションで利益が出て利益が2倍になる
(失敗すると損失が2倍になる)
Exness(エクスネス)で両建てを行う際の注意点
次に、Exness(エクスネス)で両建てを行う場合の注意点を解説します。
両建てはリスクを抑えた投資法でですが、使い方には十分気をつけましょう。
コストが2倍になる
両建てを行った場合、買いと売りの両方へスプレッドとスワップポイントがつきますから、コストが2倍かかります。
損益がゼロでも実際にはスプレッド分がマイナスになるため、決済のタイミングが重要になります。
片方のポジションを決済すると証拠金維持率が下がる
両建てを行っている間は、損益が相殺されるので証拠金維持率が消えますが、片方を外すと証拠金維持率が下がります。
ロスカットが近くなっていた状態で、苦し紛れの両建てをした場合は元の状態に戻りますから、証拠金を追加したり、今後のトレードについてしっかりと準備しておくようにしましょう。
両建てを外すタイミングが難しい
両建ては、必ずいつか外すことになります。
そのタイミングで、思惑通りに価格が動けば問題ありませんが、逆に動いた場合は損失が膨らみ維持率も下がります。
Exness(エクスネス)の両建てまとめ
最後に、エクスネスの両建てについてまとめます。
- エクスネスでは両建ては禁止されていない
- 他社では禁止されているような複数口座・複数業者間での両建ても認められている
- スプレッド、スワップポイントが買いと売りにかかるため、コストが2倍になる