FXGTは2019年に設立された新しい海外FX業者ですが、豊富なボーナス制度や仮想通貨も取引できることから、日本人トレーダーに人気の会社です。
今回は、FXの取引手法の1つである「両建て」について解説します。
FXGTの両建ては公式に認められている手法
FXGTでは、同一口座内における両建ては認められています。
両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りの両方のポジションを保有するトレード手法をいいます。
FX取引では、買いか売りを選択してエントリーすることが一般的ですが、両建てを使うと一方はプラス、もう一方はマイナスとなり損益がゼロになります。
両建て後に価格が上昇した場合
- ※パターン1
マイナスになっている売りポジションを決済し買いポジションだけを残します。その後、予想通り上昇すると利益を増やせます。 - ※パターン2
レートの近くに抵抗帯があり上昇が止まりそうだと予想したら、買いポジションを決済し、残った売りポジションを残します。価格が落ちてくれば、売りポジションのマイナス分を減らすことができます。
上記は一例で、毎回このように上手く行くとは限りません。一方のポジションを決済したあとで、予想と逆に動けば損失が膨らんだり、利益を減らすこともあり得ます。
ただし、いくつかの禁止事項がありますので見ていきましょう。
FXGTで禁止されている両建てに関する行為
FXGTは両建てを認めていますが、以下のような行為は禁止されています。
複数口座・複数MT5での両建ては禁止
FXGTでは、基本通貨1種類につき最大8つまで複数口座を追加できますが、複数口座を使っての両建ては禁止されています。
たとえば、同じ通貨ペアでA口座では買い、B口座では売りと複数口座でポジションを保有することはできません。
両建てする場合は、必ず1つの口座で行ってください。
他業者、知人、グループでの両建ては禁止
他業者間、知人やグループ間での両建ては禁止されています。
同じ通貨ペアでFXGTでは買い、他の業者で売りのポジションを持つのは禁止行為に当たります。
また、知人やグループで反対のポジションを保有する両建て行為も禁止されています。
ゼロカットを悪用した両建ては禁止
FXGTではゼロカットシステムを採用しているので、入金額以上の損失が出ることはありません。
しかし、このゼロカットシステムを悪用した両建ては禁止されています。
- FXGTとゼロカットを採用しているFX業者Aへ10万円ずつを入金します。
- FXGTでUSDJPYの買いポジションを10万通貨(1ロット)保有
FX業者AでUSDJPYの売りポジションを10万通貨(1ロット)保有します。
この時点で両建てとなります。 - レートが大きく動き、150pips上昇したとします。
- この時
FXGTでは15万円(1000円x150pips)の利益が出ます。
FX業者Aは本来なら15万円の損失ですが、ゼロカットシステムがあるため損失額は10万円です。
このような、ゼロカットを悪用した両建ては禁止されているのでご注意ください。
FXGTで両建てを行う際の注意点
次に、FXGTで両建てを行う際の注意点を解説します。
両建ては上手に使うとリスクを軽減できる取引手法ですが、使い方を間違えると損失が大きくなりますのでしっかりと理解しておきましょう。
両方のポジションにスプレッド・スワップポイントがかかる
両建てを行うということは、買いと売りの2ポジションを保有することになります。
したがって、スプレッドとスワップポイントが2ポジション分かかってしまいます。
特にスワップポイントについては、どちらもマイナススワップの場合は、損失が大きくなるので事前に確認しておきましょう。
片方のポジションを決済すると証拠金維持率が下がる
両建てしている時には、損益が相殺されるため証拠金維持率が消えますが、片方を決済すると維持率が下がってしまいます。
証拠金維持率が低い状況で、ロスカットを防ぐために急場しのぎで両建てした場合は、片方を決済する前にロスカットされる恐れがないか確認するようにしましょう。
タイミングによっては損失が出る場合がある
両建てをしても、いつかは決済して解消する必要が出てきます。
片方を決済する場合には、相場の動きを予測すると思いますが、自分の思ったとおりに動いてくれるとは限りません。
予想が外れると、利益を減らしたり損失を出してしまうリスクはつねに想定しておくことが大事です。
FXGTの両建てまとめ
FXGTの両建てについてまとめました
- FXGTの両建ては1つの口座でのみ可能
- 複数口座、他業者、グループでの両建ては禁止
- ゼロカットを悪用した両建ては禁止
- スプレッド、スワップポイントが2倍になる点に注意
- 上手に使えばリスクを軽減した取引ができる
両建ては、ロスカットのリスクを減らす優れた取引手法ですが、損失が出る可能性もある点を理解して使いましょう。