海外FXのトレーダーには、平均足を使って分析する方も多くいます。平均足は相場状況やトレンド傾向を分析するのに有効な手法です。
本記事ではそんな平均足の概要や活かし方についてを詳しく解説していきます。
平均足の特徴
平均足とは、価格の平均値を重視して作られる足を指します。ローソク足とよく似た形状になりますが、表示させると全くの別物です。
ローソク足では価格の始値終値で形を作るのに対して、平均足は価格の平均値を作る足となります。
相場のボラティリティやトレンドが一目で分析できるようになっており、「相場での売買が活発であるかどうか」が分かりやすく判断できるのです。
トレンドが同じ色で表現される
上のチャート画像は、上昇トレンドが発生した場合のローソク足です。
陰線→青、陽線→赤で波を打ちながらトレンドを形成していると判断ができます。
それに対して、平均足でトレンドを表示させると以下のようになります。
上昇時の平均足→青で下降時が赤です。
このように平均足表示でトレンドが作られると、一方方向の色が連発する傾向にあります。
平均足の表示方法
平均足はMT4やMT5に標準搭載されており、だれでもチャート上に表示ができます。
- MT4/MT5を起動
- チャート上部の「挿入」を選択する
- 「インディケータ」→「カスタム」の順にクリック
- Heiken Ashiをクリック
上の手順でチャートへの表示が可能です。
平均足をトレードで活かす方法
次に、平均足を海外FXのトレードで活かす方法について解説します。
下記を参考にして、自身の手法や相場分析の幅を広げてみてください。
平均足のコマでトレンド転換を図る
平均足ではトレンドの転換を図りやすい分析方法と言われています。
トレンドの転換とは、トレンドがひと段落して反対方向に進むというチャートパターンです。
天井を狙った逆張りや転換し始めたところの順張りなどが有効となります。
上のチャートをご覧ください。
それまで青の平均足連発で上昇のトレンドを作っていましたが、高値からすぐに反発をしています。
コマ足が頻発するという事は、売りの投資家と買いの投資家の力が均衡しているという事になります。
それまでは上昇を続けていた場合でも、このように力の均衡があるとロング勢力が「これ以上伸びないだろう」と考えて一気に利確する傾向にあります。
それにより明確なトレンド転換となりやすいです。
トレンドの流れに乗った順張り
平均足では、トレンドの流れに乗った順張りをしやすい分析手法です。
平均足でのトレンドは同じ色の足が連発するので、その過程で順張りをすれば流れに乗って大きな値獲得の期待が持てます。
トレンドの勢いを活かしたスキャルピングなどでも有効になるので、デイトレードやスイングトレードに限らず豊富な手法に応用できます。
平均足の注意点
次に、平均足の注意点について解説します。
平均足で分析する際は、以下で紹介する注意点をよく理解しておかなければなりません。
具体的に見ていきましょう。
ローソク足ト同時表示をしない方が良い
平均足を表示させる際は、ローソク足と同時に表示をさせない方が良いです。
メインチャートに表示されるという性質上、被った状態で表示されてしまいます。
平均足だけ表示させるってことはできるの?
- ローソク足をラインチャートに切り替える
- ローソク足の色を背景と同じにする
上記の方法をとることで、平均足だけが見られるチャートが表示可能です。
ローソク足と平均足を同時に見たい場合は、別々のチャートで分析をするようにしましょう。
窓の確認ができない
平均足では、月曜の朝などに作る相場の窓が確認できません。
相場の窓
金曜日の終値と月曜日の始値の間に大きな空間が開く事。
開場時に注文が集中することや、一部の国で土日でも取引が行われる事が要因。
相場の窓は、「窓埋め」といった価格を戻す習性があるので人気のトレード手法です。
平均足の性質上では窓が出現しないようになっているので、窓を分析したい方はローソク足から分析をするといいでしょう。
相場の窓を狙ったトレードは禁止されている会社もあるので注意しましょう。
海外FXでの平均足まとめ
海外FXでの平均足の活かし方や概要についてまとめました。
- 平均足は価格の平均値を重視して作られる足を指す
- MT4やMT5に標準搭載されている
- トレンドでコマ足の出現はトレンド転換のチャンス
- ローソク足と平均足は同時に表示させない方が良い
平均足のみを見て取引するというよりは、ローソク足と平均足の両方から分析を行うと良いでしょう。
平均足はトレンドサインや根拠づけとして有効ですが、それのみで分析をする方は少ない傾向にあります。
ローソク足を表示したチャートでボリンジャーバンドや移動平均線といったトレンド分析を加えることでより有効な手法になるのです。
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