XS(XS.com/エックスエス)は、2023年2月から個人のトレーダー向けにリテール向けサービスをスタート&日本市場に参入した海外FXブローカーです。
スプレッドの狭さや高いレバレッジで取引できることなど、スペックの高さが話題になっています。
このページでは、そんなXSのレバレッジについて解説します。
XSのレバレッジに関する基本情報と注意点
XSのレバレッジに関する基本情報をまとめました。
- XSは最大2000倍のダイナミック・レバレッジを適用できる
- セント口座とマイクロ口座は最大レバレッジが1000倍
- 口座残高によるレバレッジ制限はない
- 取引銘柄によって最大レバレッジが違う
- 取引ボリュームによるレバレッジ制限はある
- ハイレバ取引でも「追証なし・ゼロカットシステム採用」でリスクを抑えられる
- 口座開設時にレバレッジを設定する(後でレバレッジの変更が可能)
- レバレッジは1、2、5、10、33、50、100、200、300、400、500、1000、2000倍から選択する
最大レバレッジやレバレッジ制限については、後ほど詳しく解説します。
追証(おいしょう)とは
追加証拠金の略。価格急落などでロスカットが間に合わずに、口座の残高がマイナスになったときに、追加で入金を請求されること。
ゼロカットシステムとは
ロスカットが間に合わなかったとしても、口座残高のマイナス分をFX会社が補填してくれる制度。
XSのレバレッジ変更方法・手順図解
XSでは、口座開設時にレバレッジを設定後でも、口座詳細ページから簡単にレバレッジを変更できます。
手順も簡単ですので、これから図解する内容をぜひ参考にしてください。
STEP1:ログイン後「口座詳細」をクリックする
XSにログインしたら、サイドバーのメニュー内にある「口座詳細」をクリックします。
STEP2:口座を選んで「詳細」をクリックする
レバレッジを変更したい口座を選んで、右側にある「詳細」ボタンをクリックします。
STEP3:「レバレッジを変更する」をクリックする
現在設定されているレバレッジを確認後、「レバレッジを変更する」ボタンをクリックします。
STEP4:レバレッジを選択する
プルダウンボタンから変更したいレバレッジを選択して「実行する」をクリックします。
STEP5:承認されたらレバレッジ変更完了
直後は「保留」となりますが、早くて数分~1時間以内にレバレッジ変更の申請が承認されたというメールが届きます。
土日など営業時間外の申請は日にちがかかることに注意しましょう。
XSの口座タイプごとの最大レバレッジ
XSの口座タイプはMT4を選択した場合、口座タイプは「スタンダード口座」「エクストラ口座」「クラシック口座」「プロ口座」「エリート口座」の5種類です。
MT5を選択した場合は、「セント口座」「マイクロ口座」が追加され、合計7種類となります。
口座タイプ | 最大レバレッジ |
スタンダード口座、エクストラ口座、クラシック口座、プロ口座、エリート口座 | 2000倍 |
セント口座、マイクロ口座 | 1000倍 |
セント口座とマイクロ口座は最大レバレッジが1000倍に設定されています。その他の口座はすべて最大2000倍です。
XSの取引銘柄ごとの最大レバレッジ
XSはすべての銘柄で最大2000倍のレバレッジを適用できるわけではありません。取引銘柄によって最大レバレッジは変わります。
銘柄 | 最大レバレッジ |
FXメジャー通貨、ゴールド | 2000倍 |
FXマイナー通貨、原油、インデックス、BTC及びETH | 500倍 |
FXエキゾチック通貨、シルバー | 200倍 |
マイナー・インデックス、プラチナ及びパラジウム | 100倍 |
レバレッジ最大2,000倍が適用されるのはメジャー通貨とゴールドのみです。
XSのレバレッジ制限について
多くの海外FXが、「口座残高によるレバレッジ制限」「ポジション量(保有ロット)によるレバレッジ制限」を設けています。
XSは、口座タイプや取引銘柄によって最大レバレッジが違うことを前述しましたが、その他のレバレッジ制限はどうなのでしょうか。
次にXSのレバレッジ制限について解説します。
口座残高によるレバレッジ制限はない
他の海外FX業者では、口座残高によってレバレッジ制限がかかることがありますが、XSは口座残高によるレバレッジ制限はありません。
ただし、XSは「ダイナミック・レバレッジ」を採用しているため、取引ポジションによってレバレッジ制限がかかります。
ダイナミック・レバレッジとは
取引量に応じてポジションごとに最大レバレッジが自動で調整される。
次に詳しく解説します。
取引ポジション量によるレバレッジ制限はある
XSは取引ポジション量によってレバレッジ制限がかかるため、FXメジャー通貨やゴールドの取引でも、必ず最大レバレッジ2000倍が適用されるわけではありません。
XSの取引ポジション量によるレバレッジ制限がどれくらいになるのか、一部の銘柄の例を紹介します。
FXメジャー通貨の取引ポジション量によるレバレッジ制限
ロット | 証拠金 | 最大レバレッジ |
0.01~2 | 0.05% | 2000倍 |
2.01~10 | 0.1% | 1000倍 |
10.01~50 | 0.2% | 500倍 |
50.01~100 | 0.5% | 200倍 |
100.01~200 | 1% | 100倍 |
200+ | 4% | 25倍 |
金属(ゴールド)の取引ポジション量によるレバレッジ制限
ロット | 証拠金 | 最大レバレッジ |
0.01~2 | 0.05% | 2000倍 |
2.01~5 | 0.1% | 1000倍 |
5.01~10 | 0.2% | 500倍 |
10.01~20 | 0.5% | 200倍 |
20.01~40 | 1% | 100倍 |
40.01~80 | 2% | 50倍 |
80+ | 4% | 25倍 |
インデックスの取引ポジション量によるレバレッジ制限
ロット | 証拠金 | 最大レバレッジ |
0.01~5 | 0.2% | 500倍 |
5.01~25 | 0.5% | 200倍 |
25.01~50 | 1% | 100倍 |
50.01~100 | 2% | 50倍 |
100.01~200 | 4% | 25倍 |
200+ | 10% | 10倍 |
エネルギー(UKOil及びUSOil)
ロット | 証拠金 | 最大レバレッジ |
0.01~2 | 0.2% | 500倍 |
2.01~10 | 0.5% | 200倍 |
10.01~50 | 1% | 100倍 |
50.01~100 | 4% | 25倍 |
100+ | 10% | 10倍 |
仮想通貨 (BTC及びETH)
ロット | 証拠金 | 最大レバレッジ |
0.01~2 | 0.2% | 500倍 |
2.01~10 | 0.5% | 200倍 |
10.01~20 | 2% | 50倍 |
20.01~30 | 4% | 25倍 |
30.01~40 | 10% | 10倍 |
40+ | 20% | 5倍 |
HMR(必要証拠金引き上げ)期間もレバレッジ制限がかかる
HMR(必要証拠金引き上げ)期間とは、市場のボラティリティに影響を与える重要なイベントや特定の時間帯のこと。高いボラティリティからポジションを保護するためのリスク管理として、自動的にレバレッジ制限がかかります。
HMR(必要証拠金引き上げ)期間の具体的な例は、下記のとおりです。
- 主要ニュースリリースの15分前から10分後まで
- 金曜日の市場クローズの2時間前
- 月曜日の市場オープン後1時間
どれくらいのレバレッジ制限がかかるのか、下表でご確認ください。
銘柄 | 最大レバレッジ(レバレッジ制限) |
FXメジャー通貨、ゴールド | 200倍 |
FXマイナー通貨、インデックス | 100倍 |
原油、FXエキゾチック通貨、シルバー | 50倍 |
BTC及びETH、マイナー・インデックス、プラチナ及びパラジウム | 10倍 |
XSの実効レバレッジ計算方法
XSでは、登録の際にレバレッジを設定します。設定後にレバレッジの変更もできますが、レバレッジ設定で迷ったら最大2000倍の選択をおすすめします。
その理由は、取引枚数によって実効レバレッジは調整でき、レバレッジ変更と同様の効果が得られるからです。
口座レバレッジ(最大レバレッジ)とは
口座ごとに設定されている最大レバレッジ倍率のこと。
実効レバレッジとは
取引で実際に運用しているレバレッジ倍率のこと。口座にある資金と保有ポジション(取引数量)によって求めることが可能。
実効レバレッジ=ポジション保有額÷有効証拠金
・ポジション保有額:取引数量×各通貨のレート
・有効証拠金:口座残高+評価損益
例えば、ドル円が1ドル100円のときに10万円の資金で1万通貨の取引を行えば、
取引額は100万円で実効レバレッジは10倍になります。
ポジション保有額÷有効証拠金=実効レバレッジ
(10,000通貨×レート100円)÷100,000円=10倍
もっとレバレッジをかけたいときは取引量を10万通貨に増やせば、取引額は1,000万円となり実効レバレッジは100倍になります。
このように取引量によって実効レバレッジ調整できるので、特に事情がない限り1000倍のレバレッジで問題ありません。
XSでレバレッジをかけた取引額と利益額の計算方法
先ほどは実効レバレッジを算出する方法を紹介しました。
こちらでは逆に、
- レバレッジをかけて取引した場合の取引額
- レバレッジをかけた取引した場合の値動きによる取引利益額
これらの計算シミュレーションを紹介します。
自己資金(証拠金)と取引額の計算シミュレーション
XSの最大レバレッジ2000倍で取引した場合の、下記の計算シミュレーションをご覧ください。
自己資金(証拠金) | レバレッジ2000倍利用の取引額 |
1,000円 | 200万円 |
10,000円 | 2,000万円 |
50,000円 | 1億円 |
100,000円 | 2億円 |
このように、レバレッジ2000倍をかけて取引した場合、自己資金が少なくても大きなポジションを持つことができます。
値動きによる取引利益額の計算シミュレーション
- レバレッジ:2000倍
- 取引通貨:ドル円の取引
- ポジション保有時のレート:1ドル148円
- 自己資金(証拠金):1万円
- レバレッジ2000倍利用の取引額:2,000万円
上記の条件の場合、値動きで取引利益額にどれくらいの変化があるのかを確認しましょう。
値動き | 取引利益額 |
1ドル148.1円 | 2万円 |
1ドル148.5円 | 10万円 |
1ドル149.0円 | 20万円 |
1ドル149.5円 | 30万円 |
1ドル150円 | 40万円 |
XSのレバレッジについて・まとめ
XSは、最大2000倍の高いレバレッジをかけた取引ができます。
高いレバレッジを適用すると資金効率が高くなるので、少額で大きな取引ができ、うまくいけば一気に利益を出せることがメリットです。一方で一気に損失を出すリスクがあることも念頭に置き、慎重に取引しましょう。
- XSの最大レバレッジは2000倍、設定後に変更も可能
- XSの最大レバレッジは口座タイプや取引銘柄によって異なる
- XSは取引ポジション量によるレバレッジ制限と、HMR(必要証拠金引き上げ)期間によるレバレッジ制限がある