海外FXは少ない資金でも大きなリターンが見込める投資です。会社員や主婦の方でも気軽に始められるので高い人気があります。
しかし、海外FXをどうやって始めたらいいか分からないという方は多いでしょう。
本記事はそんな方に向けて、海外FXの選定基準や始め方、取引方法までを詳しく紹介していきます。
海外FXの選定するポイント
海外FXと一言で言っても様々な会社があります。
まずは、「どの会社を使うか」といった会社選定をしなくてはいけません。
会社選定には以下の項目を重視する必要があります。
- 企業の安全性
- 日本語サポート
- 最低入金額
- ボーナス制度
- トレードスタイルに合った会社かどうか
- 取引環境
- 円建てに対応しているか
企業の安全性
海外FXは日本の会社ではないので、金融庁の厳格なルールで運営されているわけではありません。
FXという性質上から自身の大事なお金を入金する必要があるので、会社の安全性は重視する項目です。
- 日本人ユーザーが多いか
- 企業の運営実績は長いか
- 出金拒否事例がないか
- 金融ライセンスを保有しているかどうか
日本人に人気の高い業者であれば、日本での充分な実績もあるので安心して利用できます。
また、FXの業界は入れ替わりが激しいので、企業の運営年数も見てあげるようにしましょう。
iFOREXやeasyMarketsは20年以上の実績がある老舗の海外FXです。
海外FXの中には金融ライセンスを保有していない会社も多く、充分な安全性が担保されていない会社もあるので注意しなければいけません。
日本語サポート
海外FXは外国にある会社のため、当然日本人スタッフの対応していない会社もあります。
FXは平日であれば24時間取引ができますが、取引中や入出金でのトラブルがないとは言い切れません。
そのため、日本語サポートの万全な会社を選んでおくといいでしょう。
また、問い合わせ方法にも注意が必要です。
問い合わせ方法 | メリット | デメリット |
メール | 24時間問い合わせ可能 | 返信に時間がかかる |
電話 | 言葉で問い合わせ内容を伝えられる | 国際電話になるので、高額な通信料が必要となるケースがある |
チャット | リアルタイムで問い合わせができる | 日本語サポートがない会社もある |
電話の場合は国際通話となってしまうので、折り返しの予約をした「コールバック」というシステムをとる会社も多いです。
ライブチャットではリアルタイムで応対してくれるので、急なトラブル事にもすぐ対応してくれます。
TitanFXでは24時間のサポートが設けられており、複数の日本陣スタッフが常駐している会社です。
初心者の方でも安心して利用できます。
最低入金額
海外FXでは、会社によって最低入金額が異なります。
FX会社名 | 最低入金額 |
XM Trading | 500円 |
TitanFX | 2万円 |
GEMFOREX | 100円 |
BigBoss | 100円 |
AXIORY | 5000円 |
Land-FX | 3万円 |
Exness | 100円 |
iFOREX | 1万円 |
100円~3万円ほどと様々です。
少額から始めたい方は、最低入金額の低い会社を選択するといいでしょう。
いきなり高額な資金を投入することは、FXを行ううえで大変危険です。
海外FXでは自己資金以上の損失を出さないゼロカットシステムがありますが、それでも生活に支障をきたさない金額で始めるのが良いと言えるでしょう。
口座タイプによっては最低入金額が高めに設定された上級者向き口座もあります。開設時には最もオーソドックスなスタンダード口座から始めてみるといいでしょう。
ボーナスキャンペーン
海外FXは豊富なボーナスキャンペーンが魅力です。
会社によっては全く提供していない会社もありますが、豊富かつ高額なボーナスを付与してくれる会社が多い傾向にあります。
新規口座開設者向きのボーナス制度であれば、口座開設後に無条件で付与されるものが多くとてもお得です。
- 口座開設ボーナス(1万円~2万円)
- 2%~1000%入金ボーナス(抽選制)
- 初回入金100%ボーナス(不定期)
- 友達紹介ボーナス
- 他社から乗り換えボーナス
口座開設するだけで、1万円~2万円(開設時期によって異なる)が付与されます。
単体での出金はできないですが、そのまま取引に使えるので初回の取引は全くのノーリスクです。
入金ボーナスも豊富に提供されており、証拠金が少ない方でも高ロットの運用ができる会社と言えるでしょう。
ボーナス制度の開催されていない会社は、スプレッドの狭さや約定力の高さなどに強みを持っている会社が多い傾向にあります。
トレードスタイルに合った会社かどうか
海外FXを選定する際は、その会社が自分のトレードスタイルに合っているかどうかを見てあげましょう。
TitanFXやAXIORYなどは比較的に禁止されている事項が少ない傾向にあります。
会社によってルールが異なるので、その会社ごとのルールを見てあげましょう。
- XM→窓を狙った取引が禁止
- GEMFOREX→大口取引は一度申請が必要
- iFOREX→スキャルピング禁止
短期売買手法であるスキャルピングを始めたいと思っても、iFOREXでは完全禁止行為となっているので注意です。
口座凍結や出金拒否の要因となるので注意しましょう。
会社選定の際には、以下のスタイルをある程度固めて臨むことが重要と言えます。
- 決済のスタイル(長めで保有するor短期売買かどうか)
- メインで取引したい銘柄
- かけたいレバレッジ
銘柄数やレバレッジの上限も会社によって異なります。
手法や取引スタイルのイメージを持ってから、最適な会社の口座を開設してみましょう。
取引環境
FXで結果を出すには取引環境を重視する必要があります。
前述したように、ボーナス制度に積極的でない会社は取引環境に力を入れているケースが多いです。
- スプレッドの狭さ
- 約定力の高さ
- スリッページが発生しないか
スプレッドは取引毎に不利な位置で約定される制度となるので、狭ければ狭いほど有利になります。
また、いくらスプレッドが狭くても約定力が低くスリッページが発生してしまうと意味がありません。
約定力とスリッページ
エントリー後の約定拒否やずれが少ないことを総称して約定力が高いと表現する。約定ずれの幅→スリッページ。
約定のずれやスリッページの発生は、取引結果に悪いい影響を与えかねません。
XMやTitanFXは高い約定力を誇る会社となっているのでとてもおすすめです。
円口座に対応しているかどうか
海外FXでは円口座がなく、ドル建てかユーロ建ての口座しかない会社もあります。
普段私たちの使っている円が使えないとなると、入出金の際にいちいちその時のレートで換算されてしまうので手間です。
通貨の価値は日々変動しています。
その時々でレートが変わるので、場合によっては入出金の段階で損失を出してしまう恐れがあるのです。
海外では人気のHotForexなどでは円口座がないので注意しましょう。
仮想通貨も法定通貨と同様に時期によってレートが異なりますよ。
ドル建てやユーロ建ての口座であっても日本円からの入金はできますが、レート換算の手間などを考えると最初から円建て口座のある会社を選択した方が良いと言えるでしょう。
海外FXの始め方
次は、海外FXを始める手順について解説していきます。
以下の手順を参考にして、海外FXでトレーダーデビューしてみましょう。
海外FXの公式HPにアクセスする
まずは、前述した海外FXの選定基準を参考にして公式HPへアクセスしましょう。
- 安全性重視→XM Trading
- ボーナス重視→GEMFOREX
- 取引環境重視→TItanFX
上記の会社は公式HPも日本語で表記されています。
英語ができない方でも安心して開設手続きが可能です。
個人情報を入力する
海外FXでは個人情報の入力作業が必須となります。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 簡単な投資アンケート
住所等に関しては、ローマ字表記で記入しなければならない会社もあるので注意しましょう。
〒100-0004
東京都千代田区大手町1-1-1の場合
→1-1-1, Otemachi , Chiyoda Ku, Tokyo To, 100-0004, Japan
ローマ字表記で記載する会社であれば上記のように記入しましょう。
本人確認書類を提出する
順序は会社によって異なりますが、個人情報入力後には本人確認書類の提出が求められます。
- 顔写真付きの身分証明書
- 住所確認書類
住所確認書類とは、公共料金の請求書やクレジットカードの明細といった現住所と名前が記載された書類になります。
住民票が無効となる会社もあるので注意しましょう。
また、会社によってはこの他にクレジットカードの写真や自分の顔写真と身分証明が一緒に写った写真を求められる場合もあります。
国内のFX会社では、マイナンバーカードのコピーなども含め郵送での手続きが必要となります。
返送までの時間がかかるのはネックと言えるでしょう。
海外FXでは営業日であればすぐに承認される場合もあるので、手続き自体はとても簡単に行えます。
写真を撮るときは影ができたり文字が隠れたりしないように、鮮明な写真を撮って提出しましょう。
本人確認書類の提出がなくても入金や取引ができる会社はありますが、出金の際には必ず必要となるので、開設手続き後に済ませておきましょう。
口座に入金をする
口座開設の手続きが完了したら、口座へ入金を行いましょう。
入金方法は会社によって様々ですが、入金前には注意点を把握しておく必要があります。
クレジットカードで入金をした場合、その後利益が出ると利益分の出金は別の出金方法を選択する必要があります。クレジットカードには入金額と同等金額が返金されるルールです。
上記は海外FXで共通のルールとなっています。
資金の不正流用を防ぐアンチマネーロンダリング対策でこのような制度となっているのです。
プラットフォームをダウンロードする
ほとんどの海外FXでは、MT4やMT5といった共通の取引ツールが採用されています。
MT4/MT5
ロシアのメタクォーツ社が開発した高機能為替取引ツール。
豊富な銘柄で分析ができるほか、注文や決済も同じ画面で一括して行える。
MT4やMT5は、各海外FXのHPからダウンロードをしましょう。
ダウンロード後にログイン画面が表示されるので、そこにログイン情報を入力すれば利用可能です。
MT4やMT5のログイン情報は、口座開設後にメールで届きます。
ログインする際に必ず必要となるので、大切に保管して削除をしないようにしましょう。
また、iFOREXやeasyMarketsではMT4/MT5ではなく独自ツールを採用しています。
MT4やMT5はスマホからでもインストールできるので、外出先でトレードや相場分析をしたい方はスマホアプリをインストールしておくといいでしょう。
- Android→GooglePlayからMT4/MT5と検索
- iPhone→APPStoreからMT4/MT5と検索
取引をする
入金とプラットフォームのインストールが完了したらいよいよ取引です。
MT4/MT5に取引したい銘柄を表示させて、チャンスが来たらエントリーをしてみましょう。
- 取引したい銘柄の画面で右クリック→新規注文をクリック
- ロット数量や指値、取引方法の選択
- 「成行買い」or「成行売り」でエントリー
- 画面上部の「表示」→ターミナル→取引の順にクリック
- 決済したい銘柄の最も右にある×印をクリックして決済
これが一連の取引の流れになります。
ワンクリックトレードとは、銘柄表示画面に注文ボタンを設置する方法です。
チャート画面の右上に買いと売りの注文項目が表示されており、いちいち新規注文画面を開かなくてもワンクリックで注文ができます。
注文のミスなどがないように、まずはデモ口座などで練習してから使いましょう。
スキャルピングなどでは瞬時のチャンスを逃さない事が重要となるので、このワンクリックトレードが有効な手段となります。
出金をする
トレードをして利益が出たら出金を行いましょう。
前述したように、海外FXでは会社によって様々な出金ルールがあります。
- クレジットカード入金の場合は利益分→銀行送金
- 銀行入金以外での入金をした場合、入金額と同等は同じ方法に返金される
- 利益分は銀行送金でしか行えない
- 最低出金額は1万円
- 40万円以下の出金は手数料がかかる
XMでは豊富なオンラインウォレットから入金ができますが、オンラインウォレット入金であったとしてもカード出金と同じルールが適用される仕組みです。
これはXM独自のルールであって、会社によってはオンラインウォレットに利益も出金できる会社があります。
手数料や反映時間は会社によって異なりますが、以下の会社は比較的出金スピードが速いと評判の高い会社です。
- XM Trading
- AXIORY
- iFOREX
- TitanFX
出金スピードの速さは会社の安全性に直結していると言えるでしょう。
ほとんどの会社で出金の手数料が発生するので、出金はこまめにするのではなく月単位や利益が積みあがってからとまとめて行うと良いです。
海外FXを始めるにあたって覚えておきたい事
次は、海外FXを始めるにあたってぜひ覚えていてほしい事を紹介します。
以下を参考にして、無理のない取引を始めてみてください。
分別管理を採用している会社がほとんど
海外FXでは信託保全ではなく分別管理を採用している会社がほとんどです。
分別管理と信託保全
分別管理→投資家から預かった資産と、証券会社や信託銀行が保有する自社の資産を分けて管理
信託保全→証拠金を信託口座にて保全することにより、法的にお客様の資金を守る仕組み
国内FXは金融庁の管理で信託保全を採用している会社が多いです。
信託保全では会社が破綻や倒産したとしても、預け資金が必ず戻ってくることが保証されています。
海外FXでは分別管理の会社が多いので、資産の全額保証はないと覚えておきましょう。
海外FXで取引をする際は高額の資金を預けるのではなく、投資資金として必要な一部の資産を預けた状態で始める事がおすすめです。
会社の制度は分別管理であっても、会社によって大手銀行と契約するなどして保証をしている会社もあります。
有名な会社で言うとAXIORYという会社は、顧客資産を守る独自の制度があるので安心して利用できると考えていいでしょう。
利益が出れば税金を支払う
海外FXで利益が出たとしても、出金して全額使う事は大変危険です。
利益が出たら、翌年の2月から始まる確定申告にて利益分の申告をしないといけません。
- 給与所得者→海外FXで年間20万円以上の利益
- 非給与所得者→海外FXで年間38万円以上の利益
上記の方は申告をしなければならない対象者となります。
海外FXに課せられる税金は雑所得として区分されており、受け取った給与と合算して税率が決まる仕組みです。
累進課税制度
報酬や利益、給与所得の合計に応じて税率が異なる制度。
総合所得が多ければ多いほど税率も上がる。
つまり、海外FXでの利益が多いほど、翌年に支払う税金も高くなる仕組みです。
利益が出てからその年の取引を辞めるなら別ですが、その後の取引で損失を出してしまう可能性も多いにあります。
翌年の税金や損失を考慮して、出た利益は使わずに1年近くは残しておくことが賢明であると言えるでしょう。
他の金融商品との相殺もできないから注意してね。
禁止取引について
海外FXでは会社独自のルールではなく、共通して禁止とされている取引があります。
- 複数の会社を介した両建て
- サーバー遅延を狙った取引
- ボーナスの悪用(ボーナスのある会社のみ)
USD/JPYの通貨で両建てをするとして、A社で買いB社で売りといった取引は口座凍結や出金拒否の要因となるのです。
海外FXでは相場の急変動で残高がマイナスになっても、FX会社がマイナスを負担するゼロカットシステムがあります。
ゼロカットは会社の負担となり顧客側が損をしない制度ですが、複数社での両建てはどちらかの会社でゼロカットの可能性が出てしまうので禁止です。
海外FXの会社は厳しい管理体制で顧客の売買動向を監視しています。
そのため、別口座や本人名義以外の口座で複数社を介した両建てをしてもすぐに発覚してしまうのです。
必ず裁量取引をする必要はない
海外FXを始めるにあたって、「利益を出せるか自身がない」「始めての取引は不安」といった不安を持つ方も多いでしょう。
FXは必ずしも自身の手でエントリーや決済をする必要はありません。
ミラートレードや自動売買という手段を使えば、自身で取引をすることがなく自動での収益が見込めます。
- 自動売買→決められた売買プログラムに沿って自動取引をするシステム
- ミラートレード→第三者のトレードを自身の口座に反映させるシステム
自動売買はプログラム通りでミラートレードは人のトレードを反映させます。
強いシステムであれば分析能力のない方でも自動での収益が見込めるというわけです。
長期的な視点で運用するのがおすすめだよ。
海外FXのGEMFOREXでは、豊富なミラートレードシステムや自動売買が無料で利用できます。
会社側が提供しているシステムなので安心して利用可能です。
自動売買やミラートレードを提供する業者の中には報酬目的で全く勝てないシステムを販売する悪質な業者もあるので注意しましょう。
海外FXの始め方まとめ
海外FXの始め方についてまとめました。
- 海外FXの選定では取引環境や安全性を重視する
- 取引スタイルに合った会社を選定する
- 円建て非対応の業者もある
- 口座開設は個人情報の入力が必要
- 必要書類の提出をして口座が有効化できる
- ほとんどの海外FXではMT4/MT5を採用
- 共通の禁止取引に注意
- 自動売買やミラートレードを使えば知識不要で取引可能
海外FXは18歳以上であれば誰でも始められます。
少額で始める事ができるほか、見込めリターンの大きな投資です。
会社選定で迷った場合は、日本人人気の最も高いXMなどから始めてみるといいでしょう。
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