海外FXでは、自動売買を利用する方が多いです。
自動売買とは、FXの売買を決められた売買ルールに基づいて行う自動取引を指します。
MT4上のシステムを挿入して自動的に売買を行います。
プログラムは、ローソク足の制御やインジゲーターの反応地点といった様々なルールから作成されます。当然プログラムによって勝率も変わる仕組みです。
自動収益が見込めるもので大変便利ですが、利用する際はデメリットについてもよく理解しておきましょう。
本記事では、海外FXの自動売買というテーマでメリットや注意点を詳しく解説していきます。
自動売買のメリット
はじめに自動売買のメリットについて解説します。
- 自動で収益が見込める
- 感情任せのトレードにならない
- 相場分析の知識が必要ない
様々なメリットがあるので、FXで結果が出ない方や忙しくてなかなか取引できない方は検討してみるといいでしょう。
自動で収益が見込める
自動売買を使うと、自身でエントリーすることなく自動での収益が見込めます。
FX口座への入金と最初の導入さえ済ませておけば、あとは放置をするだけです。
- 平日にお仕事をしている方
- 夜の時間に充分な時間が確保できない方
上のような方には特に最適です。
また、FXは仮想通貨でない限り土日の取引ができません。
平日お仕事や学業が忙しい方は自動売買で自動収益を狙ってみましょう。
感情任せのトレードにならない
FXでは、相場分析以上にメンタル管理が重要な投資と言われています。
負けた分取り返したい、大きな利益を出したいといった欲は、資金管理を崩壊させてFX市場から退場(資金ショート)をしてしまう要因となるのです。
自動売買の稼働は感情任せのトレードにならないので、一瞬で資金ショートになる心配がありません。
メンタルを崩すと相場が都合よく見えてしまいがちですが、自動売買を使っている限りは機械的に淡々と売買をしてくれます。
相場分析の知識が必要ない
自動売買は相場分析の必要がないので、FXで結果が出ない方や初心者の方におすすめです。
エントリー根拠はプログラムに組み込まれているので、自身で相場を分析して考える必要がありません。
稼働させたらあとはほったらかしになるので、相場分析の能力がなくても売買が実行されます。
自動売買のデメリット
自動売買は初心者や忙しい方にとってとても便利なものですが、利用する際にはデメリットも多くあると覚えておきましょう。
次はそんな自動売買のデメリットを解説します。
必ず勝てる保証はない
自動売買は必ず勝つことが保証されたものではありません。
相場状況によっては、大きく負け越しをしてしまう可能性もあります。
全く勝てないのに高額の自動売買ツールを販売している悪質な業者もあります。購入する際は、過去勝率や直近相場での利益率などを見て慎重に選びましょう。
プログラム自体がそもそも勝率の低いものや、相場に合わなくて負け越しをしてしまうものもあります。
また、すぐに結果が出ないと自動売買の稼働を止めてしまう方が多いです。
その後の連勝などで大きく勝ち越すケースもあるので、信頼できるプログラムであれば長期的な視点で見てあげるといいでしょう。
使えない業者もある
自動売買は全ての会社でできるわけではありません。
- iFOREX
- easyMarkets(MT4口座は可)
上記の会社はMT4ではなく、独自のツールを使っている事から自動売買が禁止されています。
海外FXはNDD方式といって、スプレッドによる利益を出している会社が多いので、頻繁に取引をしてくれている自動売買を歓迎する会社が多いです。
プログラムによっては禁止取引に引っかかるものもあるからFX会社選びも重要になるんだよ。
- スキャルピング
- 窓開け窓埋め
- 経済指標時を狙ったトレード
上記のトレードが禁止されている会社もあります。
プログラムは売買ルール通りに取引するだけなので、知らないうちに禁止取引をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
自動売買を利用する際の海外FX選定ポイント
自動売買を稼働する際は、海外FX業者の選定がとても重要となってきます。
次はそんな、海外FXの選定ポイントを自動売買の視点から見ていきましょう。
スプレッドの狭さ
スプレッドの幅は海外FX会社によってバラバラです。
広い会社もあれば狭い会社もあります。
スプレッドの狭い会社と広い会社で同じ自動売買システムを稼働すると、狭い会社の方が圧倒的に利益効率が良くなるのです。
- A社スプレッド3pips→10pips獲得で7pips分の利益
- B社スプレッド1pips→10pips獲得で9pips分の利益
海外FXのほとんどは変動制スプレッドを採用しているので、経済指標の前後や流動性のない深夜相場になるとスプレッドが拡大します。
スプレッドが狭く安定している会社であれば、TitnFXが最もおすすめと言えるでしょう。
約定力の高さ
約定力は、約定拒否が少ないことや希望価格で約定されやすいことの総称です。
約定力が低い会社で自動売買を稼働させると、取引チャンスを逃してしまったりスプレッド以上に不利な位置で約定されてしまう懸念があります。
自動売買の収益を大きく落としてしまう可能性が出るので、約定力の高さはかなり重視した方が良いポイントです。
自動売買稼働の際はVPSの契約がおすすめ
自動売買は導入すればほったらかしで売買をしてくれますが、稼働中はずっとMT4を立ち上げておく必要があります。
寝ている時や外出中もずっと稼働させておく必要があり、閉じてしまうと自動売買の稼働も停止する仕組みです。
そのため多くの方はVPSを契約している傾向にあります。
VPS
仮想専用サーバー。WEB上に自身のサーバーが起動されるので、PCを閉じていてもMT4や自動売買の稼働ができる。
VPSはFX会社によっては無料or安価で提供されています。
お名前.comのVPSはMT4の自動売買専用に作られているので大変人気です。
契約の費用は月額1000円~1万円ほどとプランによって異なりますが、自動売買をPC一台で稼働するなら最も安いプランで充分と言えるでしょう。
自動売買システムの導入手順
次は、自動売買システムを購入もしくは開発した後の導入手順を解説します。
巷で出回っている自動売買はほとんどがMT4専用のものなので、MT4への導入手順を参考に見ていきましょう。
MT4を起動する
まずは、各FX会社でダウンロードしたMT4を起動させます。
起動後にMT4の右上にある「ファイル」→「データフォルダを開く」の順にクリックしましょう。
MQL4→Expertsの順にフォルダを開く
データフォルダをクリック後、MQL4という項目をクリックしましょう。
その後表示される「Experts」をクリックしてフォルダを開きます。
システムをExpertsに移動する
次に、EAのフォルダを展開して先ほど表示させたExpertsにドラッグ&ドロップしましょう。
クリックしたまま、カーソルを合わせると挿入されます。
稼働させたい銘柄に挿入
MT4を再起動させたら、上部の「表示」→「ナビゲーター」の順にクリックしましょう。
先ほど挿入した自動売買システムを、稼働させたい銘柄にドラッグ&ドロップします。
自動売買の稼働を許可する
挿入後に「エキスパートアドバイザー」を選択すると、上のような画面が表示されます。
ここで、「自動売買を許可する」と「DLLの使用を許可する」の欄にチェックを入れておきましょう。
チェックが終わったらOkをクリックします。
自動売買をONにする
最後に、MT4上部の自動売買項目をクリックします。
稼働を停止したい時も、この項目をクリックすればOFFにできます。
緑→ON、赤→OFFとなるので、ずっと稼働させたい場合は緑になっている事を確認しておきましょう。
海外FXの自動売買まとめ
海外FXの自動売買についてまとめました。
- 自動売買ではほったらかしで収益が見込める
- 感情任せのトレードにならない
- 勝ちが保証されたものではなく、元本割れのリスクがある
- 海外FX会社ごとの取引ルールに注意
- 約定力とスプレッドの狭さは自動売買でも重要
- GEMFOREXでは豊富なEAが無料で使える
自動売買を選ぶ際は慎重に決めましょう。
自身の大事なお金を運用するので後悔のないものを選択する必要があります。
また、どんなに信頼のできるシステムでも最初から高額の資金で稼働させるのは危険です。
取引回数などをデモ口座などでチェックして、システムにあった金額を入金して低リスクに行いましょう。
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