「海外FXで法人化するメリットは?」
「海外FXでの法人化のやり方は?」
「海外FXの法人化による役員報酬とは?」
「海外FXで法人化する適切なタイミング・損益分岐点は?」
「法人化におすすめの海外FX業者は?」
本記事ではおもに上記の疑問を解決するため、海外FXの法人化について徹底解説します。
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海外FXでの法人化(法人口座)の特徴
画像引用:AXIORY公式サイト
法人口座とはその名の通り、名義が法人の口座になります。
もちろん会社を持っていない人は開設できないので注意しましょう。
自身で法人をお持ちの場合にのみ口座開設が可能です。
法人口座の特徴を見ていきましょう。
法人税の適用
海外FXでは個人口座の場合、給与所得と海外FXでの利益合計が課税対象となります。
これを総合課税制と言いますが、法人口座の海外FXで出た利益は法人税が適用される仕組みです。
口座の種類 | 課税制度 | 税率 |
---|---|---|
国内FX | 申告分離課税 | 利益の20% |
海外FX | 総合課税制 | 所得合計の5~45%(+10%の住民税)=合計55% ※所得が多いほど税率も上がる |
法人口座 | 法人税 | 15~23.2%+法人事業税=合計30~35%ほど |
ここでいう法人口座は国内FXと海外FXのどちらを作った場合でも同じです。
法人口座で得た利益を役員報酬として個人的に受け取る場合は所得税が発生します。その場合は法人+個人の二重で税金が発生してしまい、かえって支払う税金額が増える可能性もあるので注意しましょう。
でもそれじゃあ法人口座にするメリットなんてないんじゃないの?
取引条件は同じ
海外FXの個人口座と法人口座では同じ取引条件が適用されます。
法人口座だからと言ってスプレッドやレバレッジが変わるというわけではありません。
ただし、国内FXの法人口座は、レバレッジやロスカットルールが異なる会社が多いです。
全く異なる取引ル―ルが適用される場合もあるので、開設前にしっかりチェックしておきましょう。
海外FXで法人化するメリット
次に、海外FXで法人口座を作るメリットを税制の観点から解説していきます。
役員報酬など経費の幅が増える
法人口座を使うと、個人口座を使う時に比べて経費の幅が増えるというメリットがあります。
種別 | 個人口座 | 法人口座 |
---|---|---|
海外FXに関する書籍 | 可能 | 可能 |
海外FXに関するセミナー代 または交通費 | 可能 | 可能 |
役員報酬 | 不可 | 可能 |
各種保険 | 不可 | 可能 |
パソコン代など | FXで使う割合のみ | 原則全額計上 |
退職金 | 不可 | 可能 |
法人税では役員報酬の調整が重要な事項となりますが、法人口座であれば役員報酬そのものを経費として計上可能です。
収入が多いほど税率も高くなるので、家族などを役員にして所得の分散をさせれば有効な節税に繋がります。
また、個人口座ではFXで使う割合のみがパソコンなどのランニングコストとして計上できますが、法人口座では原則全てが経費とみなされます。
経費の幅が広がれば節税対策もしやすいよね。
一定以上の利益を得ると節税できる
海外FX業者で高額な利益を安定して得られているなら、個人口座よりも法人化したほうが節税できます。
目安としては年間利益率900万円以上です。
後ほど『海外FXで法人化する適切なタイミング・損益分岐点』の項目で詳しく解説します。
最大10年間は損失の繰り越しができる
法人口座であれば10年間は繰り越し制度が適用されるので、仮にマイナスがでても翌年以降の節税に繋がります。
海外FXの個人口座では、1年間で損失が出ていても繰り越しはできません。
翌年からは0の状態でのスタートとなります。
制度が適用されないのは海外FXの個人口座のみなんです。
別の所得とあわせて損益通算できる
赤字が出てしまった場合に、別の所得と損益を相殺できる
法人化すると、FXで損失が出たとしても別の所得と損益の相殺が可能です。個人口座の場合は雑所得のみ対象なので、損益通算できる幅が狭いです。
しかし法人口座の場合、事業に関するすべてを合算して損益通算でき、節税対策にもつながります。
含み損の計上が可能
法人口座では決済期日までの含み損が計上できるので、長期で保有してマイナスが出ている場合は利益と相殺して申告できます。
個人口座では確定申告をする際に、決済したポジションのみを申告することが特徴。仮に年をまたいで含み損が出ている場合でも、そのポジションは決済した年の申告が必要です。
なお、法人口座では含み益の計上が可能なことがメリットですが、反対に決算期日に含み益が出ている場合でも計上する必要があります。
その後に損失へと変わったとしても計上した時点で利益とみなされるので、決済するタイミングに注意しましょう。
海外FXで法人化するデメリット
いいとこづくめの法人口座ですが、もちろん欠点もあります。
次に、海外FXでの法人化のデメリットを紹介します。
法人口座は赤字でも税金を払わないといけない
法人口座では年に1回の決算期に税金を納税をしますが、通算で赤字が出ている場合でも税金を納めないといけません。
法人住民税や法人にかかる全ての税金を納めるので、個人口座に比べて赤字になった場合の負担が大きくなります。
これは個人口座ではない仕組みだから、法人口座で運用する際は注意すべき事項だね。
法人化は会社設立や維持費用がかかる
これから会社を設立して法人化する場合、膨大な会社設立費用がかかりますし、法人住民税や顧問契約料などの維持費用もかかります。最低でも下記の費用は必要です。
- 会社設立費用(資本金、定款用収入印紙代、定款認証手数料、定款謄本手数料、登録免許税など)
- 法人所得税
- 法人事業税
- 法人住民税
- 税理士や社労士に支払う顧問契約料+別途料金が発生することも
法人事業税や法人住民税の税率に関しては自治体によって変わります。法人の登録場所の税率を事前に確認しておきましょう。
法人化する場合、大半は税理士などに相談して税金管理をするため、税理士や社労士に支払う顧問契約料も必要です。決済手続きや経費のチェックを別でお願いした場合、顧問料とは別の料金が発生することもあります。
一方で法人化すると経費として計上できる項目も増えるので、トータルで個人と法人のどちらが良いかを計算することも大切です。
法人化すると好きなタイミングで出金できない
法人口座に入っているお金は、個人のお金ではなく会社のお金ということです。個人が自由に使えないので、法人口座は好きなタイミングで出金できません。
法人口座から出金するためには、一度「役員報酬」として自分の銀行口座に振り込む必要があります。
一方で個人口座は好きなタイミングで自由に出金できるので、自由度が低くなる点は法人口座のデメリットです。
法人化による役員報酬の金額は自由に変更できない
法人化すると一度「役員報酬」として自分の銀行口座に振り込まなければならないことを前述しましたが、出金する金額も制限されます。
役員報酬の金額は簡単に変更できません。なぜなら役員報酬は年度ごとに事業開始後3ヶ月以内に決める必要があるからです。
役員報酬は経費として計上して節税できることもお伝えしましたが、事業開始後3ヶ月以降に役員報酬を引き上げた場合は経費の対象外になるにも注意しましょう。
法人化できる海外FXは限られる
法人口座は、すべての海外FXで開設できるわけではありません。法人口座に対応していない海外FXもあります。
日本人人気の高いXMでは開設できないので注意しましょう。
海外FXで法人化する適切なタイミング・損益分岐点
法人化の適切なタイミング!損益分岐点は年間利益900万円
所得税率で法人口座と個人口座を比較すると、損益分岐点は年間利益900万円だと判断できます。
法人所得税の税率 | 個人の所得税率 |
---|---|
・年間所得が800万円以下:15% ・年間所得が800万円超:23.2% | ・年間所得が695万円未満:5%~20%(詳細省略) ・年間所得が695万円~900万円:10% ・年間所得が900万円~1,800万円:33% ・年間所得が1,800万円超:40%~45%(詳細省略) |
FXでの年間所得が800万円以下になると、法人化したほうが納める所得税が高くなることに注意しましょう。FXの年間所得が900万円以上になると、法人化したほうが税率は安くなるため絶税対策になります。
ただし、法人口座は経費に計上できる種類がたくさんあるなど、税率の計算が複雑でどちらがお得かを比較するのは難しいです。
損益分岐点は年間利益700万円だという説もありますが、適切なタイミングで法人化したいなら、損益分岐点は年間利益900万円を目安にするとよいでしょう。
FXで安定した利益が出せないなら法人化しないほうがよい
損益分岐点として年間利益900万円が目安だと紹介しましたが、安定した利益が出せないなら法人化しないほうがよいでしょう。
一時的に大きく稼いだからといって、簡単に法人化を決めるのはおすすめできません。
予期できない社会情勢によってFXで急激な価格変動が起こり、大きな損失を被る可能性は誰にでもあります。法人化すると赤字でも税金を支払う必要がありますし、そもそも法人化するには設立費用や維持費用も必要です。
海外FXで年間利益900万円以上をコンスタントに出せるようになってから法人化を検討しましょう。
海外FXでの法人化のやり方
画像引用:FXGT公式サイト
下記2項目に分けて、海外FXで法人化する方法を解説します。
法人化のやり方|会社設立に必要な手続き
- 会社の基本事項を決める
- 必要な書類を用意して作成する
- 会社を登記申請する
①会社の基本事項を決める
会社の基本事項となる下記8項目を決めましょう。
- 会社の形態を決める:株式会社、合同会社など
- 商号(会社名)を決める
- 事業目的や内容を決める
- 会社の所在地を決める
- 株主や役員構成、報酬額を決める:株式会社の場合は取締役など、合同会社の場合は社員など
- 会社の資本金を決める、用意する
- 役員の中から代表者を選ぶ
- 決算日を決める(自由に設定可能)
②必要な書類を用意して作成する
会社の基本事項を設定できたら、それをもとに書類を作成します。
- 定款(謄本)
- 登録免許税納付用台紙
- 資本金の払込証明書
- 発起人の決定書
- 設立時役員(取締役、代表取締役)の就任承諾書
- 設立時取締役の印鑑証明書
- 印鑑届出書
- 登記申請書
- 「登記すべき事項」を保存したCD-Rもしくは書面
主に上記の書類が必要です。
③会社を登記申請する
公証役場で定款認証をしてから、書類をもとに法務局で登記申請します。法務局で登記申請後、おおよそ10日前後で登記完了です。
書類不備などでやり直しにならないよう、登記申請する前に公証役場に問い合わせて確認するとよいでしょう。
なお、書類作成や登記申請など法人化の手続きが難しいと感じたら、会社設立代行業者に依頼するのもおすすめです。
法人化のやり方|海外FXで法人口座を開設する方法
- 法人口座開設に必要な書類を用意する
- 海外FXにアクセスして法人口座を開設する
①法人口座開設に必要な書類を用意する
海外FXで法人口座を開設する際にも、必要な書類を用意して提出します。
必用書類の詳細は海外FX業者によって多少異なりますが、たとえば人気海外FX業者『FXGT』の場合は下記の書類が必要です。
必要書類 | 詳細 |
---|---|
代表取締役の本人確認書類 | 【下記のうちいずれか】 パスポート、運転免許証(両面)、マイナンバーカード(両面) |
代表取締役の現住所確認書類 | 【下記のうちいずれかで、発行から6ヶ月以内であること】 公共料金の請求書、電話やインターネット料金の請求書、固定資産税や市町村税などの請求書、銀行取引明細書、住民表のうちいずれか |
法人に関する証明書類 | 【下記のすべてが必要】 ・法人名義の銀行取引明細書もしくは銀行残高証明書(※発行から3ヶ月以内) ・履歴事項全部証明書(※発行から6ヶ月以内) ・役員証明書(※発行から6ヶ月以内) ・株主証明書(※発行から6ヶ月以内) ・登記簿上の住所証明書(※発行から6ヶ月以内) ・会社の定款 ・口座開設及び口座管理者権限の付与に関する法人の取締役会決議書 ・最終受益者申告書 ・取締役、最終受益者(10%以上保有)、口座管理人の全員の身分証明書 ・取締役、最終受益者(10%以上保有)、口座管理者の住所証明書 |
個人口座開設よりも提出書類は多くなります。
②海外FX業者の公式サイトにアクセスして法人口座を開設する
- 海外FX業者の公式ページにアクセスする
- アカウント登録&メール認証する
- 本人確認ページに進む
- 企業情報を入力する
- 必要書類を提出する
- 代表者情報を入力する
- 代表者の本人確認書類と現住所確認書類を提出する
法人化におすすめの海外FX業者一覧|法人口座対応!
海外FX業者 | 特徴 | 詳細リンク |
---|---|---|
FXGT | ・最大レバレッジ1000倍 ・新規登録ボーナスあり ・入金ボーナスなど他にもプロモーションあり | 詳細はこちら公式サイトへ |
TitanFX | ・口座残高によるレバレッジ制限なし ・最大レバレッジ1000倍 ・ストップレベルの制限がない | 詳細はこちら公式サイトへ |
IS6FX | ・最大レバレッジ6666倍 ・入金ボーナスやポイント制度が人気 ・他にもキャンペーンが豊富 | 詳細はこちら公式サイトへ |
TradersTrust(TTCM) | ・最大レバレッジ3000倍 ・最低0.0pipsの最狭スプレッド ・入金ボーナスなどのプロモーション有 | 詳細はこちら公式サイトへ |
HFM | ・最大レバレッジ2000倍 ・最低0.0pipsの最狭スプレッド ・入金ボーナスやコンテストあり | 詳細はこちら公式サイトへ |
MYFXMarkets | ・最大レバレッジ500倍 ・最低0.0pipsの最狭スプレッド ・MT4/MT5が利用可能 | 詳細はこちら公式サイトへ |
Exness | ・レバレッジ無制限 ・最低0.0pipsの最狭スプレッド ・法人口座開設には条件あり(個人口座で3ヵ月の取引実績、プレミアシグネチャー会員以上) | 詳細はこちら公式サイトへ |
AXIORY | ・最大レバレジ1000倍 ・最低0.0pipsの最狭スプレッド ・FSCライセンスを所有 | 詳細はこちら公式サイトへ |
BigBoss | ・デラックス口座は最大レバレッジ2222倍 ・入金ボーナスやポイント制度が人気 ・ガチャを回して豪華な特典をゲットできることも | 詳細はこちら公式サイトへ |
easyMarkets | ・最大レバレッジ2000倍 ・タイトな固定スプレッド ・スリッページなし | 詳細はこちら公式サイトへ |
iFOREX | ・最大レバレッジ400倍 ・取引可能銘柄は750以上 ・最大2000ドルのウェルカムボーナスがある | 詳細はこちら公式サイトへ |
FXGT
TitanFX(タイタンFX)
IS6FX
TTCM(トレーダーズトラスト)
HFM
MYFXMarkets(マイエフエックスマーケット)
Exness(エクスネス)
AXIORY(アキシオリー)
BigBoss(ビッグボス)
easyMarkets(イージーマーケッツ)
iFOREX(アイフォレックス)
海外FX業者の法人化について・まとめ
海外FX業者の法人化について、5つの項目にまとめました。
- 海外FX業者で法人化すると役員報酬などを経費に計上できるなどのメリットがある
- 海外FX業者で法人化すると最大10年間損失を繰り越せることもメリット
- 海外FX業者で法人化すると自由に出金できないことがデメリット
- 法人化の適切なタイミングとしておすすめの損益分岐点は年間利益900万円
- 法人化におすすめの海外FX業者はFXGTやタイタンFXなど
法人口座を使った方がいいかは、その人の環境によって変わってきます。すべての人にメリットがあるわけではないので注意しましょう。
法人口座は、FX取引により多額の税金が発生する方や、既に法人をお持ちの方には最適の口座です。
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