海外FXでは取引毎に手数料が発生する口座が提供されています。
手数料はスプレッドのみと認識されがちですが、口座によっては別途で支払い義務が生じるものもあるので注意しましょう。
本記事では、海外FXの取引手数料というテーマで比較や概要の解説をしていきます。
海外FXの取引手数料
海外FXでは主に、以下2種類の取引手数料が発生します。
- スプレッド
- 売買手数料
同じ手数料という枠組みでも、実際は全く異なる制度となっています。
スプレッド
FXでは取引ごとにスプレッドという手数料が発生します。
- ロング(買)→スプレッド分上で約定
- ショート(売)→スプレッド分下で約定
このように、実際に手数料を支払うというわけではなく、スプレッドの幅分が注文時に不利な位置で約定される仕組みです。
- ロング(買)→110.010円で約定
- ショート(売)→109.090円で約定
リアルタイムのレートでエントリー方向に関わらず発生します。
スプレッドが狭ければ狭いほど資金効率が良くなるので、会社選定の際にスプレッドの狭さは重要視すべきポイントと言えるでしょう。
売買手数料
海外FXでは、ECN口座といった口座タイプが提供されている会社もあります。
ECN口座
スプレッドが市場価格と同等で狭く設定された口座。
その代わり注文決済時に所定の手数料を支払う。
スプレッドが広く手数料無料の口座がSTP口座で、スプレッドが狭く手数料がかかる口座をECN口座と言います。
手数料の額は会社によって異なり、1ロットあたり往復6ドル~10ドルほどです。
スプレッドと違いこちらは実際に支払いをする手数料です。
取引回数が多ければ多いほど手数料によるコストがかかってしまうので、損益計算のできる上級者向け口座と言えるでしょう。
海外FXの手数料比較
次に、海外FX会社をスプレッドとECN口座の取引手数料で比較します。
取引をするにあたってトータルコストを抑える事はとても重要です。
各会社の取引コストを見ていきましょう。
スプレッドで比較
以下は、各社のSTP口座(スタンダード口座)のスプレッドを比較したものです。
FX会社 | USD/JPY | EUR/JPY | AUDJPY |
XM | 1.6pips | 2.6pips | 3.0pips |
AXIORY | 1.2pips | 1.3pips | 1.6pips |
iFOREX | 1.0pips | 1.2pips | 3.0pips |
TitanFX | 1.2pips | 1.4pips | 1.3pips |
Exness | 1.1pips | 1.9pips | 1.3pips |
BigBoss | 1.5pips | 2.0pips | 2.3pips |
スプレッドは各社によって差があります。
また、経済指標前後や深夜~早朝といった相場ではスプレッドが拡大する傾向にあるので注意しましょう。
ECN口座の取引手数料
以下はECN口座の取引手数料を比較した表です。
FX会社 | 1ロットあたりの手数料(往復) |
XM | 10ドル |
AXIORY | 6ドル |
TitanFX | 7ドル |
Exness | 7ドル |
BigBoss | 9ドル |
Land Prime | 7ドル |
多くの会社で7ドルほどがスタンダードになっています。
取引手数料は注文と決済の両方で発生するので、上記の手数料を半分にしたものが片道の手数料です。
手数料の安いおすすめの海外FX
次に、手数料やトータルコストの安いおすすめの海外FXを紹介していきます。
以下のおすすめを参考にして、コストを抑えた取引をしてみてください。
XM Trading
XMは、STPタイプの口座であれば取引コストを抑えた取引ができます。
- 取引毎にボーナスが付与されるのでトータルコストは圧倒的に安い
- スプレッドは他社よりも広め
- ZERO口座の手数料は高い
XMでは独自の取引ボーナス制度として、XMPという制度があります。
1ロットの取引あたり3.3ドル~6.6ドルほどのボーナスが貰える制度です。
取引日数ごとにランク分けされており、最高ランクで6.6ドルほどのボーナスが取引ごとに受け取れるようになります。
ECNタイプのZERO口座では、この取引ボーナスが対象外となっています。
取引手数料も往復10ドルと高めになっているので、ZERO口座での取引はあまりおすすめできません。
STPタイプのスタンダード口座かマイクロ口座で取引をするといいでしょう。
iFOREX
iFOREXでは、他社のようなECN口座の提供はなくスタンダードタイプのみの取引となります。
- スプレッドが全体で狭いのでトータルコストが安い
- 年利3%の利息が付く
- スワップが高いので、銘柄によってはお得になる
iFOREXでは原則固定スプレッドを提供しているので、相場状況によるスプレッドの広がりが少ないです。
また、各銘柄でのスプレッドが狭い事から取引コストを抑えた取引に適しています。
独自の制度として、10万円以上の資金を預けていれば年利3%が付与される特典も好評です。
低リスクで長期投資ができるので、その分お得に取引ができます。
BigBoss
BigBossでは、取引ボーナス制度によってトータルの取引コストを抑えられます。
- 取引ボーナスが4ドル付与されるのでトータルコストが安い
- スプレッドは平均的~やや広め
- キャンペーン時は取引ボーナスが2倍になることがある
BigBossの取引ボーナスはランクの制度などはなく、一律で4ドルと決まっています。
BigBossでは定期的にキャンペーンを開催しますが、これまで過去に2回ほど取引ボーナスが2倍になったことがあります。
1ロットあたり8ドルと高額であったため、キャンペーン時期を狙って積極的な取引をした方が多いようです。
今後も同じようなキャンペーンに期待できるので、あらかじめ口座を作ってキャンペーン時を狙った取引をするといいでしょう。
スプレッドは平均的~やや高めではありますが、この取引ボーナスによって解消できます。
AXIORY
AXIORY(アキシオリー)は高水準の取引環境が魅力の海外FXです。
- ECN口座の手数料が6ドルと最安値水準
- 両口座でスプレッドが狭い
ECN口座のナノスプレッド口座は、1ロットあたりの手数料が6ドルとかなり安めです。
ECN口座での取引をしたい方に最もおすすめの口座と言えるでしょう。
また、両口座ともにスプレッドが狭いことも特徴です。
通常の取引であれば取引コストを抑えた投資ができます。
2021年はAXIORY10周年記念として豊富なボーナスを提供しています。
ボーナスによってトータルコストの低減ができるので、この機会にAXIORYでの取引を始めてみましょう。
TitanFX
TitanFX(タイタンFX)は、海外FXの中で取引環境が最も良いと言われているFX会社です。
- スプレッドが業界最狭水準
- ECN口座の手数料は1ロットあたり7ドル
- ボーナスは一切ない
他社のようなボーナスキャンペーンはないものの、約定力や狭いスプレッドの拘りが強い会社です。
ECN口座のブレード口座では1ロットあたり7ドルのコストが発生しますが、ECN口座の中でも狭いスプレッド水準となっています。
約定力も高いので希望価格で注文がしやすく、スプレッド以上に不利になる事が少ないです。
海外FXの取引手数料まとめ
海外FXの取引手数料についてまとめました。
- 海外FXではスプレッドのコストが必ずかかる
- ECN口座では売買手数料が取引毎に発生する
- XMとBigBossでは取引ボーナス制度によってトータルコストを低減できる
取引にかかる手数料は、海外FXで利益を出すうえで重要な点です。
トータルコストを抑えたいのであれば、XMやBigBossといった取引ボーナス制度のある会社が適していると言えるでしょう。
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