海外FXを始める際の基礎知識として、スプレッドに関してはよく覚えておく必要があります。スプレッドとは、FX取引で使われる言葉で、取引所が取引する通貨ペアの価格差のことを指します。
スプレッドは、取引所が取引する通貨ペアによって異なります。スプレッドが小さいほど、取引する上での利益が出やすくなりますが、取引所によっては、スプレッドが小さいものの、他の費用が大きいといった場合もあります。
スプレッドは取引結果に大きく影響を与えるので、FX会社選定の際に重要視すべきポイントと言えるでしょう。
本記事で紹介するのは、海外FX11社をスプレッドで比較したものです。スプレッドや会社の特徴をしっかり把握して、自身の取引スタイルに合った業社を見つけてみてください。
スプレッドが狭いと利益は出しやすく、資金効率が良くなる
スプレッドとは、FX取引毎にかかるコストを指します。
コストとは言っても実際に支払うわけでは無く、エントリー方向からスプレッド幅分不利な位置で約定されるという仕組みです。
USD/JPY110円の時に1.0pipsのスプレッドが発生
ロングエントリー→110.010円でエントリー
ショートエントリー→109.990円でエントリー
海外FX会社によってスプレッド幅は異なるので、同じEAのシステムを稼働しても取引結果が大きく変わるケースもあります。
スプレッドの狭い会社の方が利益は出しやすく、資金効率が良くなる仕組みです。
ロング(上昇予想)では上に約定、ショート(下落予想)では下に約定される仕組みとなっています。
スキャルピングのような短期売買手法では、スプレッドの狭さが特に重要となります。
10pipsの利益を獲得した場合
スプレッド1pipsの会社→9pipsの利益
スプレッド2pipsの会社→8pipsの利益
このように、スプレッドの広い会社の方が見込める利益が減ってしまうのです。
海外FX業者メジャー通貨ペアのスプレッド比較
海外FXでは、2種類以上の口座を提供している会社が多いです。
STP/ECN口座
STP→取引手数料無料、ボーナス対象、スプレッド広め
ECN→取引手数料有料、ボーナス対象外、スプレッド狭め
STP口座とはスタンダード口座と呼ばれる取引手数料が無料の口座のことを指します。スプレッドは広めに設定されています。
- 海外FX初心者
- ボーナスが欲しい方
- 頻繁に取引しない方
ECN口座はインターバンク市場と顧客の間にFX業者の仲介がないので、極端に狭いスプレッド環境で取引ができます。その代わり取引毎に手数料が発生する仕組みで、ボーナスも対象外であるケースが多いです。
- 海外FX中上級者
- トータルコストを抑えたい方
- 短期で頻繁にトレードする方
海外FXのSTP口座の平均スプレッド比較
海外FX業者 | USD/JPY | EUR/JPY | EUR/USD |
ThreeTrader | 0.6 pips | 0.8 pips | 0.6 pips |
iFOREX | 0.8 pips | 1.2 pips | 0.7 pips |
Exness | 1.1 pips | 1.9 pips | 1.0 pips |
TitanFX | 1.3 pips | 1.7 pips | 1.2 pips |
AXIORY | 1.4 pips | 1.4 pips | 1.4 pips |
XMTrading | 1.5 pips | 2.3 pips | 1.7 pips |
FBS | 1.5 pips | 2.1 pips | 1.0 pips |
GemForex | 1.6 pips | 1.7 pips | 1.1 pips |
BigBoss | 1.6 pips | 2.2 pips | 1.8 pips |
FXGT | 1.6 pips | 2.2 pips | 1.5 pips |
IS6FX | 1.6 pips | 2.3 pips | 1.5 pips |
easyMarkets | 1.6 pips | 2.2 pips | 1.1 pips |
HFM | 1.6 pips | 1.5 pips | 1.2 pips |
ECN口座の平均スプレッド比較一覧【手数料込】
海外FX業者 | USD/JPY | EUR/JPY | EUR/USD |
ThreeTrader | 0.5 pips | 0.8 pips | 0.5 pips |
iFOREX | 0.9 pips | 1.3 pips | 0.9 pips |
Exness | 0.7 pips | 1.2 pips | 0.6 pips |
TitanFX | 1.0 pips | 1.4 pips | 0.9 pips |
AXIORY | 0.9 pips | 0.9 pips | 1.0 pips |
XMTrading | 0.7 pips | 1.2 pips | 0.7 pips |
FBS | 0.7 pips | 1.2 pips | 1.0 pips |
GemForex | 0.3 pips | 0.8 pips | 0.3 pips |
BigBoss | 1.0 pips | 1.4 pips | 1.3 pips |
FXGT | 0.9 pips | 1.5 pips | 0.6 pips |
IS6FX | 0.8 pips | 1.1 pips | 0.7 pips |
easyMarkets | 0.7 pips | 1.8 pips | 1.0 pips |
HFM | 0.8 pips | 1.4 pips | 0.7 pips |
海外FXのスプレッドの特徴を比較
次に、日本人人気の高い海外FX11社のスプレッドと特徴を紹介していきます。
スプレッドが広い会社狭い会社それぞれに特徴があるので、全てを踏まえたうえで適切な会社を選定してみてください。
スリートレーダーは業界No1の最狭スプレッド

スリートレーダーは、2021年に設立された比較的新しい海外FX業者です。 狭いスプレッド&格安な手数料で日本人トレーダーから多くの指示を集めています。
スリートレーダーの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | Pureスプレッド口座 | Rawゼロ口座 |
USD/JPY | 0.59pips | 0.07pips |
EUR/JPY | 0.71pips | 0.21pips |
AUD/JPY | 0.93pips | 0.37pips |
GBP/JPY | 0.74pips | 0.64pips |
EUR/USD | 0.59pips | 0.07pips |
スリートレーダーの口座タイプは、Pureスプレッド口座とRawゼロ口座の2種類が提供されています。Rawゼロ口座は取引手数料を除いたpips数になります。
スリートレーダーの特徴
スリートレーダーの最も注目すべきなのはそのスプレッドの狭さ。、特にZERO口座の手数料が片道$2で、どこよりも安いです。
- 海外FXブローカーの中で一番狭い
- スワップレートが低い
- スキャルピング、高ロット取引、EAや両建てすべてOK
XMトレーディングは全体的にやや広めのスプレッド

XMトレーディングは、2009年に設立された日本で人気が最も高い海外FX会社です。XMにはスタンダード口座とZERO口座、KIWAMI極口座の3口座が提供されています。
XMトレーディングの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | ZERO口座 | KIWAMI極口座 |
USD/JPY | 1.6pips | 0.3pips | 0.85pips |
EUR/JPY | 2.6pips | 0.6pips | 1.41pips |
AUD/JPY | 3.0pips | 0.6pips | 1.36pips |
GBP/JPY | 3.2pips | 0.9pips | 2.31pips |
EUR/USD | 1.7pips | 0.3pips | 0.76pips |
スタンダード口座とマイクロ口座は、1ロットあたりの単位が異なるだけで他の取引条件は同じです。KIWAMI極口座はスプレッドのみで取引手数料はかかりません。
ZERO口座は1ロットあたり片道5ドルの取引手数料が発生します。
XMトレーディングのスプレッドの特徴
海外FXの中ではそれほど狭いスプレッドではないですが、XMPというボーナス制度があるのでトータルコストを抑えられます。
- 深夜~早朝、経済指標時に広がりやすい
- XMPによって取引コストを抑えられる
- 全体的にやや広めのスプレッド
XMP
1ロットあたり3.3ドル~6.6ドルの取引ボーナスが付与される制度。
取引日数が多いほどランクも上がり貰えるボーナスも増える。

タイタンFXは業界最狭水準のスプレッド環境

タイタンFXは、業界最狭水準のスプレッド環境で取引できる海外FX会社です。ボーナス制度こそありませんが、約定力の高さに定評がありスキャルピングでは有利な会社であると言えるでしょう。
タイタンFXは設立年こそ浅いですが、高水準の取引環境から多くのトレーダーにメイン口座として愛用されています。
タイタンFXの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | ブレード口座 |
USD/JPY | 1.2pips | 0.2pips |
EUR/JPY | 1.4pips | 0.5pips |
AUD/JPY | 1.3pips | 0.7pips |
GBP/JPY | 1.8pips | 0.9pips |
EUR/USD | 1.2pips | 0.2pips |
口座タイプは、スタンダード口座とECNタイプのブレード口座の2種類が提供されています。
タイタンFXのスプレッドの特徴
タイタンFXではスキャルピング、ヘッジ、EAなど、取引手法制限なく自由に取引ができます。変動方式なので、指標が発表される時間帯だとスプレッド差が出ます。
- 業界最狭水準のスプレッド環境
- 深夜~早朝、経済指標時に広がりやすい
- 約定力が高いのでスリッページが発生しにくい
スリッページとは約定のずれを指します。約定力の低い会社では、約定のずれにより希望価格で約定できない場合があるのです。
その場合は、どんなにスプレッドが狭かったとしても約定ずれで不利な取引となるケースがあります。

AXIORY(アキシオリー)は通常時のスプレッドが狭く安定している

AXIORY(アキシオリー)は2021年で10周年を迎える海外FX会社です。タイタンFXに次ぐ高水準の取引環境が魅力で、多くの日本人トレーダーから高い人気を誇ります。
アキシオリーの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 |
USD/JPY | 1.2pips | 0.5pips |
EUR/JPY | 1.3pips | 0.5pips |
AUD/JPY | 1.6pips | 0.5pips |
GBP/JPY | 1.4pips | 0.8pips |
EUR/USD | 1.1pips | 0.2pips |
口座タイプは2種類で、スタンダード口座とナノスプレッド口座が提供されています。
アキシオリーのスプレッドの特徴
アキシオリーも、タイタンFXとほぼ同水準のスプレッド環境で取引ができます。ボーナス制度を不定期で開催していることから、時期によっては少ない証拠金でも始められるチャンスです。
- 通常時のスプレッドが狭く安定している
- 深夜~早朝、経済指標時は大きく広がる
- 週明けの窓開け相場で大きく広がりやすい
通常時のスプレッドはとても狭く安定しています。約定力も高いのでスキャルピングに適した会社と言えるでしょう。
しかし、週明けの窓をつける相場では大きく広がりやすいので注意が必要です。
アキシオリーはボーナス制度に消極的でしたが、2021年の今年は10周年という事で豊富なキャンペーンを開催しています。
どの口座タイプでも5000円の少額から始められるので、少額でスキャルピングを始めたい方に最適です。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)は原則固定スプレッドを採用している

ゲムフォレックスは、海外FXでありながら役員のほとんどが日本人で構成されているFX会社です。
日本語サポートの万全な点や豊富なボーナス制度が人気の要因です。
ゲムフォレックスの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 |
USD/JPY | 1.2pips | 0.3pips |
EUR/JPY | 1.5pips | 0.5pips |
AUD/JPY | 1.6pips | 0.6pips |
GBP/JPY | 1.9pips | 1.0pips |
EUR/USD | 1.2pips | 0.3pips |
口座タイプは、オールインワン口座とノースプレッド口座が提供されています。
ノースプレッド口座は最低入金額30万円と高めですが、取引毎の手数料が無料なので大口の投資家に人気が高いです。
ゲムフォレックスのスプレッドの特徴
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のスプレッドは原則固定制となっています。
通常時は狭めに設定されており、安定していることが特徴です。
- 原則固定スプレッドを採用している
- 深夜~早朝は広がりやすいが経済指標時はあまり広がらない
経済指標時は大きく広がる会社が多い中で、ゲムフォレックスは狭めのスプレッド環境で取引ができます。

Land-FX(ランドFX)の通常時のスプレッドは極端に狭い

ランドFXは、豊富な銘柄での取引ができる海外FXです。エジプト、ロシア、中国、シンガポールといった様々な国に拠点を構えるグローバル企業でもあります。
ランドFXの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | Live口座 | ECN口座 |
USD/JPY | 0.8pips | 0.1pips |
EUR/JPY | 1.3pips | 0.2pips |
AUD/JPY | 1.8pips | 0.2pips |
GBP/JPY | 1.7pips | 1.3pips |
EUR/USD | 0.8pips | 0.1pips |
ランドFXの口座タイプはLive口座とECN口座の2種類を提供しています。両方の口座でかなり狭いスプレッド環境での取引が可能です。
ランドFXのスプレッドの特徴
ランドFXの通常時のスプレッドは極端に狭いですが、広がりやすく安定していないというデメリットがあります。
- 通常時のスプレッドは極端に狭い
- スプレッドが安定しない時間帯が多い
- マイナー通貨では特に広がりやすい
積極的なスキャルピング取引をする際は、スプレッドの確認が必須と言えるでしょう。
また、64種類の豊富な通貨ペアを扱っていますが、マイナー通貨は特に安定しないです。

iFOREX(アイフォレックス)のスプレッドは原則固定で安定している

iFOREXは、入れ替わりの激しいFX業界で20年以上の実績がある海外FX会社です。
MT4やMT5が使えず独自ツールを提供していますが、特にスマホアプリはかなり使いやすいと人気が高い傾向にあります。
iFOREXの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | エリート口座 |
USD/JPY | 1.0pips |
EUR/JPY | 1.2pips |
AUD/JPY | 3.0pips |
GBP/JPY | 2.3pips |
EUR/USD | 0.7pips |
iFOREXの口座タイプは1種類で、他社のようなECN口座は提供されていません。
iFOREXのスプレッドの特徴
iFOREXのスプレッドは原則固定制が採用されており、比較的狭めのスプレッド環境で取引が可能です。
他社では大きく広がりを見せる深夜~早朝、または経済指標などの時間でもそこまで大きく拡大しません。
- 原則固定スプレッドで安定している
- 経済指標時も穏やかなスプレッド
原則固定制の会社であれば最もおすすめの業者と言えます。
デイトレードやスイングトレードしかできないので、スキャルピング目的の方は違う会社を選択しましょう。

easyMarkets(イージーマーケッツ)のスプレッドは広めだが指標時や流動性のない相場では有利

easyMarkets(イージーマーケッツ)は、イギリスに拠点を持つFX業者です。サッカーの名門クラブチーム「レアル・マドリード」の公式スポンサーを務めています。
easyMarketsの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | プレミアム口座 | VIP口座 |
USD/JPY | 2.4pips MT4:2.0pips |
2.2pips MT4:1.8pips |
1.5pips MT4:1.0pips |
GBP/JPY | 5pips MT4:4pips |
4.5pips MT4:3.5pips |
4pips MT4:2.5pips |
GBP/USD | 2.4pips MT4:2.3pips |
1.9pips MT4:1.8pips |
1.7pips MT4:1.3pips |
EUR/USD | 2.0pips MT4:1.9pips |
2pips MT4:1.4pips |
1.2pips MT4:0.9pips |
口座タイプは全3種類で、入金額によってタイプが変わる仕組みとなっています。
easyMarketsのスプレッドの特徴
easyMarketsでは独自のプラットフォームを提供しており、MT4を使った場合とではスプレッドが異なる仕組みです。
- MT4と独自ツールでスプレッドが異なる
- 原則固定スプレッド
またeasyMarketsの独自ツールには、フリーズレートという機能が搭載されています。
フリーズレート機能
約定時にレートを3秒間止める機能。何回でも使えるので経済指標時やマーケットオープン時でも希望価格で約定できる。
スリッページが発生しないので、スプレッド幅以上に約定位置が不利になることがありません。
通常のスプレッドは広めですが、値動きの大きい相場や流動性のない相場では他社よりも有利に取引できます。
IS6FXのスプレッドは平均的~やや広め

IS6FXは、旧is6.comが親会社の交代により2020年10月に大規模なリニューアルをした会社です。豊富なボーナス制度が魅力で、初心者にも人気の海外FXとなっています。
IS6FXの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | プロ口座 |
USD/JPY | 1.6pips | 0.9pips |
EUR/JPY | 2.3pips | 0.4pips |
AUD/JPY | 2.9pips | 1.5pips |
GBP/JPY | 3.2pips | 2.0pips |
EUR/USD | 1.7pips | 0.8pips |
is6fxは、「マイクロ口座」「スタンダード口座」「プロ口座」「口座数限定のレバレッジ6000倍口座」の4種類の口座があります。
is6fxのスプレッドの特徴
is6fxのスプレッドは安定していますが、他社に比べると平均的~やや広めの水準です。
- 海外FXの中では平均的~やや広め
- 深夜~早朝、経済指標時は大きく拡大する
- 通常時のスプレッドは安定している
プロ口座は、スプレッドが狭い口座であるにも関わらず取引手数量無料です。
その代わり最低入金額が10万円とやや高めに設定されています。

Exness(エクスネス)は全ての口座でスプレッドが極端に狭い

Exness(エクスネス)は2008年に設立された会社ですが、2020年より日本でのサービス展開を始めました。
ボーナス制度はありませんが、最大レバレッジ無制限と圧倒的に高いレバレッジがかけられる会社で人気が急増しています。
エクスネスの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | プロ口座 |
USD/JPY | 1.1pips | 0.1pips |
EUR/JPY | 1.9pips | 0.2pips |
AUD/JPY | 1.3pips | 0.0pips |
GBP/JPY | 2.0pips | 0.0pips |
EUR/USD | 1.0pips | 0.0pips |
Exnessでは4種類の口座タイプがありますが、プロ口座は他社のECN口座と比較して最もも狭いスプレッド環境での取引が可能です。
エクスネスのスプレッドの特徴
エクスネスでは平均スプレッドがほかの海外FX取引所よりも狭いのが特徴的です。
- 全ての口座でスプレッドが極端に狭い
- プロ口座は全くスプレッドが付かないケースもある
- 流動性のない相場では拡大しやすい
銘柄や相場状況によっては全くスプレッドが発生しない場合もあります。
人気が急増している要因と言えるね。
流動性のない相場では拡大しやすいですが、通常時では有利に取引できます。

BigBoss(ビッグボス)のスプレッドは通常時がやや広めではあるが、安定して広がりにくい

BigBoss(ビッグボス)は、格闘家であるボブ・サップ氏が公式アンバサダーを務める海外FXです。2021年に最大レバレッジが従来の555倍から999倍に上がったことで、新規の口座開設者が増えてきました。
ビッグボスの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | プロスプレッド口座 |
USD/JPY | 1.7pips | 0.5pips |
EUR/JPY | 2.2pips | 1.1pips |
AUD/JPY | 2.0pips | 1.0pips |
GBP/JPY | 2.6pips | 1.3pips |
EUR/USD | 1.9pips | 0.8pips |
口座タイプはスタンダード口座とプロスプレッド口座の2種類です。
ビッグボスのスプレッドの特徴
BigBossのスプレッドはやや広めに設定されています。しかし、変動制を採用している会社の中では安定していることも特徴です。
- 通常時がやや広めではあるが、安定して広がりにくい
- 深夜~早朝、経済指標時はかかなり拡大しやすい
- 取引ボーナス制度でトータルコストが低減できる
BigBossの取引ボーナスでは、1ロットの取引ごとに4ドルのボーナスが付与されます。
これにより、多少スプレッドが広かったとしてもお得に取引可能です。

FBSのスプレッドは広がりやすく安定しないので短期売買には不向き

FBSは、最大レバレッジ3000倍の高レバレッジ取引ができる会社です。ボーナスも高額なので証拠金が少ない方でも多くのリターンが見込めます。
FBSの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | スタンダード口座 | ECN口座 |
USD/JPY | 1.4pips | 0.5pips |
EUR/JPY | 1.8pips | 0.6pips |
AUD/JPY | 2.0pips | 1.3pips |
GBP/JPY | 4.0pips | 2.5pips |
EUR/USD | 1.0pips | 0.4pips |
FBSでは、スタンダード、セント、マイクロ、ゼロスプレッド、ECN、仮想通貨の6種類の口座があります。
FBSのスプレッドの特徴
FBSのスプレッドはUSD/JPYやEUR/USDは狭め~平均的と言えますが、ポンドなどの値幅が大きい銘柄では広めに設定されています。
- 銘柄によっては通常時のスプレッドが広い
- 流動性のない相場で大きく拡大する
また広がりやすく安定しないのも特徴であるため、短期売買には不向であると言えるでしょう。

HFMのスプレッドは広がりにくく安定している

HFMは国内人気こそ高くないですが、海外のトレーダーからは圧倒的な支持を誇る海外FXです。
企業の安全性や豊富なボーナス制度が特徴と言えます。
HFMの口座ごとのスプレッドの比較
口座タイプ | プレミアム口座 | ゼロスプレッド口座 |
USD/JPY | 1.6pips | 0.3pips |
EUR/JPY | 1.5pips | 0.9pips |
AUD/JPY | 2.7pips | 1.3pips |
GBP/JPY | 2.6pips | 0.9pips |
EUR/USD | 1.2pips | 0.2pips |
HFMは、取引口座によりスプレッドの差があります。マイクロ口座、プレミアム口座、ゼロスプレッド口座によって幅が異なります。
マイクロ、PREMIUMは、最低スプレッドは、1pisからになりますが、ゼロスプレッドはそれよりも狭いスプレッドで取引ができます。
HFMのスプレッドの特徴
HFMのスプレッドは、広がりにくく安定しているといった特徴があります。
通常時のスプレッドは他社に比べてそれほど狭いとは言えないですが、広がりにくい性質から相場状況や時間帯を気にせずに取引可能です。
- 通常時のスプレッドは平均的~やや広め
- 広がりにくく安定している
- スリッページが発生しにくい
スリッページも発生しにくいので、希望価格で約定されて取引利益を出しやすい環境が整っています。

海外FXのスプレッドを比較する際の注意点
海外のFX会社のスプレッドを比較する場合には、次のような点を注意することが重要です。
口座によりスプレッドが異なる
海外FXでは、2種類以上の口座を提供している会社が多いです。
そのほとんどは、STP口座とECN口座に分類されます。
STP口座とECN口座
STP→スプレッドが広めに設定、取引手数料無料
ECN→スプレッドが極端に狭い、取引手数料がかかる
日本人人気の高いXMを例に見てみましょう。
口座タイプ | スタンダード口座(STP) | ZERO口座(ECN) |
取引手数料 | 無料 | 1ロットあたり片道5ドル |
USDJPY平均スプレッド | 1.6pips | 0.3pips |
ボーナス | 対象 | 対象外 |
最低入金額 | 500円 | 1万円 |
XMのECN口座であるZERO口座では、1ロットあたり片道5ドルの手数料がかかります。
新規注文~決済までの往復で10ドルです。
ECN口座はスプレッド幅がかなり狭い分、他の項目で取引条件が不利になるケースが多いです。
XMのようなボーナス制度が魅力の会社でも、ECN口座を選択すると対象外となってしまいます。
STP口座での取引ではスプレッドが海外FX会社の利益となります。
ECN口座ではスプレッドによる利益がほとんど取れないので、取引手数料によって利益を確保している仕組みです。
変動スプレッドと固定スプレッドがある
海外FXのほとんどは、変動スプレッドを採用しています。
変動スプレッドとは?!
相場状況によってスプレッド幅が変動するシステム。
深夜や早朝、経済指標の前後は広がりやすい。
変動スプレッドでは、流動性のない相場でスプレッドの広がるケースが多いです。
固定スプレッドの会社では、決められたスプレッド幅での取引ができます。
海外FX業者によっては原則固定スプレッドの会社もあります。変動と固定の中間のようなもので、指標時には広がるケースも多いので注意しましょう。
ボラティリティの大きい銘柄はスプレッドも広い
スプレッドの幅は銘柄によって異なります。
USD/JPYのようなメジャー通貨では、取引量が多く値動きが小さい傾向にあるためスプレッドも狭めです。
しかし、値幅の大きいマイナー通貨やCFD銘柄になるとスプレッドも大きく設定されています。
銘柄 | 平均スプレッド |
USD/JPY(米ドル/円) | 1.6pips |
EUR/SGD(ユーロ/シンガポールドル) | 16.3pips |
JP225(日経225) | 1.2pips |
GOLD(金/米ドル) | 3.5pips |
このように平均スプレッドは銘柄によってバラバラです。
しかし、スプレッドが極端に広い銘柄は、その分短時間で大きな値幅が動きます。
USD/JPYで16pips動くのはかなり時間を要す場合がありますが、EUR/SGDなどのマイナー通貨ではすぐにスプレッド分の価格変動があるという事です。
タイミングによりスプレッドは変動する
スプレッドは、市場の状況や流動性によって異なります。例えば、ニューヨーク市場やロンドン市場がオープンする時間帯や、重要な経済指標の発表が予想される時期などは、スプレッドが大きくなることがあります。
- 経済指標の前後
- 深夜や早朝などの市場参加者が少ない相場
- マーケットオープンの前後
為替相場は市場参加者が少ないと流動性のない相場になります。FX業者が、顧客の注文を取り次げないためスプレッドが拡大するのです。
深夜~早朝、経済指標の時間帯で取引する際は充分注意しましょう。
スキャルピングでは特に重要
海外FXでは、トレーダーによって様々な手法を使います。
スキャルピングと呼ばれる短期売買の手法では、特にこのスプレッドが重要となるのです。
スキャルピングとは?!
ポジションを持ってから1分~十数分の短期で決済する手法。
1回の取引で大きな利益を狙うのではなく、取引回数を重ねて利益を積み上げる。
スプレッドが広いとスキャルピングでは不利になってしまいます。
A社→USD/JPYで2pipsのスプレッド
B社→USD/JPYで0.8pipsのスプレッド
エントリー後に3pipsの値幅を獲得
A社での利益→1pips、B社での利益→2.2pips
スキャルピングでは、小さな値幅を狙うからこそスプレッドの数値が取引結果に影響を与えやすいという事です。
海外FXのスプレッドまとめ
海外FXのスプレッドについてまとめました。
- スプレッド幅分エントリー位置が不利な方向に約定される
- 海外FXはほとんど変動スプレッドを採用
- 会社や銘柄によってスプレッドは異なる
- スプレッドが狭いほどスキャルピングに有利
- ECN口座はスプレッドが狭い代わりに取引条件が厳しめ
海外FXで取引を始めたいと考えている方は、このスプレッドを加味して会社選定をするといいでしょう。
デイトレードやスイングトレード手法メインであればあまり気になりませんが、EAを稼働する方やスキャルピングをする方は重視した方が良いポイントです。
会社を選定する際は、スプレッドだけでなく約定力も一緒に見て選ぶようにしましょう。
どれだけスプレッドが狭かったとしても、約定ずれが発生すれば取引は不利になる場合もあります。
また本記事で紹介した会社は、金融ライセンスを保有している安全性の高い会社に絞っているので、安心して口座開設をしてください。
スプレッドや約定力を意識して大きな利益をあげてみてくださいね。